睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠時無呼吸症候群(Sleep apnea syndrome; SAS)とは、睡眠時に呼吸停止または低呼吸になる疾患です。そのため、起きている時も、強い眠気がある、だるさ、倦怠感がある、集中力が続かない、いつも疲労感がある、などの症状が出て、社会活動に支障が出たり、事故に繋がったりします。
また、肥満、高血圧、高脂血症、不整脈、多血症、虚血性心疾患、脳血管障害、糖尿病なども合併する、恐ろしい病気です。
また、成人で、1−6パーセントの罹患率があるとされ、決して稀な病気ではありません。
睡眠時無呼吸症候群の治療に歯科が果たす役割とは?
治療には、持続陽圧呼吸療法、減量療法など、医科によるアプローチの他に、スリープスプリント(マウスピース)を夜間装着する方法があります。
スリープスプリント(マウスピース)療法
SASは、睡眠中、重力の影響で口が開いて舌がのどの奥へ落ち、気道が塞がれてしまうことが一因です。マウスピースを使うことで、以下のような作用で気道が開き、SASの改善役立つと言われています。
マウスピースの作用
① 口を閉じた状態にすることで、開口による気道の狭まりを防ぎ、鼻呼吸を促進する。
② 下あごを前方に移動させて、下あごに付いている舌を前に引っ張り、口の奥の気道を開く。
③ 舌が前方に移動することで、舌と筋肉でつながっている軟口蓋(のどちんこ)が前方に移動するため、引っ張られることで鼻の奥の気道が開く。
このマウスピースは、医科からの紹介状をお持ち頂ければ、保険治療で作成可能です。お気軽にご相談ください。