近年、様々な種類の歯ブラシをスーパーやドラッグストアで目にすることが多くなりました。
以前に比べ品数が多く陳列されています。オーラルケアに対する意識が向上され、それだけ需要も高くなってきていることが分かります。
しかし、そこで一つの疑問点がわきませんか?
“この中で一番良い歯磨き粉または歯ブラシって何だろう?“
あるいはそんなこともあまり気にせずとにかく値段が安いものを買われる方もいらっしゃるでしょう。
歯磨き粉も歯ブラシも適当に選ぶのは実はとっても怖いことです。
①あなたのその下がった歯茎は、実は歯ブラシが原因かも⁈
例えば、硬めの歯ブラシは歯茎をも下げてしまう可能性があります。
もちろん頻度や、力加減、持ち方なんかも影響しますので一概には言えません。
歯茎をよく見てみてください、若いころと比べると歯並びのカーブあたりの歯茎が少し下がっているような感覚はありませんか?
右手で歯を磨いている方は、左の奥歯の歯茎が少し下がりやすい傾向にあります。
冷たいものが歯にしみる知覚過敏などの症状につながることもあるので不安な方はぜひ一度来院してみてください。
原因を解明していきましょう。
歯ブラシや歯磨き粉を変えるだけでも普段悩んでいた、「歯がしみる」「歯茎が痛い」「歯が黄色い」などのお悩みを落ち着かせることができます。
一番大事なことはセルフケアです。お肌と同じように口の中も毎日のケアが非常に重要です。
是非、歯のプロフェッショナルの歯科衛生士にケア用品を処方してもらい、効率よく健康を手に入れましょう!
②よく聞くフッ素ってなに?
定期検診で最後に塗布する【フッ素】や市販でも販売されている【フッ素配合の歯磨き粉】は、果たしてどんな働きをするのでしょうか。
簡単言えば、歯を強くし、虫歯になりにくくする成分が含まれているお薬です。
さらに初期段階の虫歯であれば修復させるような作用もあります。
多くのドラッグストアで販売されている歯磨き粉のフッ素濃度は 1450ppm が多いですが当院では 9000ppm のフッ素を塗布していきます。
年に 4 回以上塗布することで効果が発揮されますので、3 か月に一回定期検診受診時に塗布されることをお勧めしています。
よくフッ素は危険なのではと不安がられる患者様もいらっしゃいますが、緑茶や果物なんかにも含まれていますので安心してお使いください。
しかし、多く摂取すれば効果が高まるものではなく、過度に摂取すれば中毒を起こす危険性もありますのでご注意ください。
普通に塗布する分には心配いりません。
ご家庭で使用するようなフッ化物配合の歯磨き粉は歯が萌出する生後 6 か月から使用は出来ますが濃度が変わります。
生後 6 か月~6 歳までは 500ppm が望ましいのでご注意ください。
フッ素のメリット
- 歯を強くする
- 虫歯になりにくくする
- 初期虫歯を再生させる
- 手軽に簡単に取り入れられる
注意点
- 年に 4 回~塗布することで効果が発揮されやすい
- 容量を守らず過度に摂取すれば中毒を起こす危険性がある
- 年齢制限がある
きちんと使用すれば子供から大人まで効果のあるものです。
いち早く活用していきましょう。
③フッ素配合歯磨き粉とフッ素ジェルの違いは?
ジェル状にすることにより歯により留まる時間が長く効果を発揮しやすいようにしたものです。虫歯のリスクが高いと言われたお子様や矯正中の方、歯茎が下がって歯の根っこが露出している方は寝る前に塗布しましょう。
特にインビザラインなどのマウスピース矯正とフッ素ジェルの相性はバツグンです!
歯とフッ素が密着するのでより高い吸収力が期待されます。
味の種類も多く歯磨きを嫌がるお子様でも使用しやすいです。
泡立ちが少ないように作られているものがほとんどなので、うがいはごく少量か又はうがいはせずに唾だけ吐き出すようにしましょう。
④ キシリトールガムの効果は?
コンビニでも多くみられるようになってきたキシリトールガム。
まずキシリトールとは虫歯予防のできる甘味料です。
皆さんは甘い食べ物=虫歯になりやすい というイメージをお持ちではないですか?
確かに甘い食べ物は酸を発生させます。虫歯のなり方はその酸が歯のカルシウム成分を溶かしバランスが保てなくなると虫歯になるリスクが高まります。
しかし、このキシリトールは砂糖同等の甘さを持ち、虫歯の原因の酸は作られません。
さらに、お口の中のバランスを整えるのに重要な唾液を、キシリトールの持つ甘さが分泌を促進してくれます。
キシリトールガムの効果
- 虫歯の原因となる酸の産生がない
- 甘さが唾液の分泌を促す
- 唾液が出ることで口の中のバランスが保たれる
- 唾液の持つ力で虫歯になりにくくする
ということが研究により証明されています。
現に80歳近くの高齢の方が加齢によるお口の中の乾燥が原因で毎回汚れが多かったのですがキシリトールガムを処方し、様子を見たところ汚れは減少し乾燥を訴えられなくなりました。
さらに 30 代女性の方は虫歯のリスクが高く、間食がやめられないとのことだったので代わりに当院のキシリトールガムを間食に摂って頂いたところ虫歯の発生間隔が激減し虫歯治療で来院される回数が減少しました。
この結果からみてもキシリトールガムで唾液を促す行為は最も簡単に取り入れられる予防歯科だと考えます。
しかし、ここで一つの注意点
歯科で販売されているキシリトールガムと、コンビニ等で販売されているキシリトールガムは何が違うのか。
大きく違います!
キシリトール配合100%なのかどうかです。
100%でなければその他の材料に糖が使用されている可能性があります。
例えば、95%キシリトール配合では残りの5%に虫歯の原因である酸を発生させる成分が含まれているということになります。むしろキシリトールの効果は消失しプラークで酸が産生されます。= かえって虫歯になるリスクが高まるということです。
当院で販売されてキシリトールガムは、100%配合です。
摂取目安は一日 4 粒程度で効果が発揮されやすいです。こちらも多く摂取すればいいということではなく大量に摂取するとお腹がゆるくなり下す可能性があるため注意しましょう。
当院受付にて販売中です(味も 4 種類からお選び頂けます )。
唾液を促すことは口臭予防にもつながります。
キシリトール 100%配合のガムを摂り、息さわやか、虫歯ゼロを手に入れましょう!
当院の定期検診では歯の磨き方だけではなく最新の医療情報を元に歯科衛生士がじっくり60 分かけ患者さんの口の中の状態を検査していきます。
お口は十人十色、噂や流行や人気商品を使うのではなくしっかりプロに診てもらい貴方に合ったケア方法を知っていきましょう。