こんにちは。阿倍野区天王寺にある小室歯科・矯正歯科近鉄あべのハルカス診療所の歯科衛生士のKです。
歯磨き粉シリーズ第二弾はズバリ歯周病に歯磨き粉は有効か?!
について記載しています。
結論から言いますと NO に近いと思っています。
(私個人の意見です)
というのもやはり歯周病は歯磨き粉云々ではなく、歯間ブラシや歯ブラシを使用し機械的にプラーク(汚れ)を落とす方が重要だと臨床経験を通して思いました。
歯周病の根本の治すのに歯磨き粉は有効か?と問われるとNOですが、長期戦ではなく短期戦で「今だけこの歯茎の腫れをどうにかして治めたい!」というと答えはYESだと思います。
まず歯、磨き粉に配合されている歯周病、歯周炎の予防の薬用成分は
- トラネキサム酸 出血防止
- グリチルリチン酸 抗炎症作用
- トリクロサン 殺菌作用
- 塩化セチルピリジニウム 殺菌作用
- IPMP 殺菌作用
- ヒノキチオール 殺菌作用
- 塩化ナトリウム 収れん作用
- ビタミンE 血行作用
あたりが挙げられるかと思いますが、特にIPMP配合やヒノキチオールは効果的かと思われます!
IPMPとはバイオフィルム(プラークのことです)への浸透性が期待されるため強い殺菌効果を発揮します。
文字にするとこんな感じですが、分かりづらいですよね。
実際に当院に来院してくださっている患者さんのうち、歯周炎にかかっている何名かにIPMP配合の歯磨剤または歯間ジェルを長期にわたり使用して頂きましたところ、真面目に取り組んでいただけた事もあり、ほとんどの症例で歯茎の腫れ、出血が軽減されました。
対して、同じ商品をすすめてみたものの使用されなかった患者さんのほとんどが軽度の回復は見られましたが、大幅な改善とまではいかず。見た目も少し腫れが残っていました。
サポート的な役割程度と思っていましたが、普段のブラッシングに1アイテムプラスするだけなので出来たら使用して頂いた方が効果が速く、効率が良くなるのではないかと思います。
結果的にはやはり歯間ブラシや歯ブラシを使ったブラッシングが歯周炎、歯周病には有効ですがサポートの役割としてはかなりおすすめです!
もう一つのヒノキチオール配合の歯磨剤を使用して頂いた患者さんの多くから「歯茎に塗ったら楽になる」とのことでした(^^)/
研磨剤配合だと違和感あるかもしれませんが、私も知覚過敏抑制の歯磨剤は塗布していることがあります。
歯磨き粉は結局洗い流してしまうと薬用成分も流れてしまいます。
今どきの歯磨き粉は本当に高濃度で配合されています。
たくさんうがいするともったいないです。
洗い流さないトリートメントなのに洗い流しているようなもの、エステでパックしたのに数秒で外しお水でバシャバシャとは洗わないですよね(´;ω;`)
歯に密着させる、留まらせることは歯周病、歯周炎予防の歯磨剤では重要だと思います!
当院でIPMP配合の歯磨剤は販売しています。
特に歯間ジェルはおすすめです。唾液と反応することで粘着性が増すので歯に長くとどまってくれます!
潤滑油のような役割もしてくれるので歯間ブラシが通しやすくなるものおすすめポイントです。
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☆デント システマ 歯間ジェル
もう一つは
☆3M クリンプロ 歯磨きペースト
こちらは一つで歯肉炎、歯周炎、歯周病予防 さらに虫歯予防までできるオールインワンアイテムです。
サプリメント歯磨き粉と言われる次世代歯磨き粉です。
本当に高濃度。実際私の患者さんにも使用して頂いてますが虫歯減りましたΣ(・□・;)
これ使うなら絶対うがいはしないでほしいです….
どちらも当院にて販売中です!
通院中でなくても購入可能です(^^♪
今回のブログまとめると
歯周病における歯磨き粉の役割はサポート程度ではあるが効果はある!
といった感じですね。
歯周病予防の歯磨き粉つけたから歯磨きは雑で良いのではなく、あくまでもサポート。メインは歯間ブラシやブラッシングだということをお忘れないようお願いします(^^♪