こんにちは、歯科衛生士の K です。
【妊娠期のブラッシングのコツと疑問点の解決】について掲載しています。
ひとつ前のブログでも書いたように、妊娠期はホルモンバランスの変化により身体の変化、 口の中の環境の変化、さらに気分、体調の変化が見られます。
キーワードとしては 無理をしない事 が重要です。 当たり前のことですが、できるだけリラックスして負担をかけないことを最優先してくだ さいね。
だからと言って、ストレスのままに食べ過ぎたりしても胎児に影響があったり、辛いからと 言って歯磨きもせずと言わけにもいきません。加減が難しいですよね。
今回は無理せず出来るようなブラッシング方法についてまとめています。
良ければ参考にしてください!
つわりの時のブラッシングの仕方
まず、つわりが酷いときは無理せず休むこと、一日のうちの今ならいける!という時間 にブラッシングタイムをとりましょう。 つわり対策としては、空腹を避けるため少量を複数回に分けて摂取しましょう。
- 歯ブラシは細く小さめのもの
当院で販売中のライオン マキシマはヘッドが薄く使いやすいです またお子様の用の歯ブラシでも構いません。とにかく喉に近い粘膜を刺激しないように 気を付けましょう。
- 歯磨きできない時はぶくぶくうがいをしておくこと お水で大丈夫です。 刺激がかなり強いですが洗口剤を含めたら洗口剤でゆすぎましょう。
- 顔を下に向けて磨きましょう 奥に流れ込むとえずいてしまうので出来るだけ下を向いて磨くことをおすすめします。 これはかなら自己流なんですがスーパーの袋を耳にかけていつでも吐き出せるように して歯磨きするのも一つの手だと思います。(見た目は気にしない事)
- 刺激の弱い歯磨き粉に変更する チェックアップは泡立ちも少なく香りも少ないのでおすすめです! 1450ppmのフッ素も含まれていて虫歯予防にもなります。
これだけは気を付けてほしい注意点が一つあります。
それは嘔吐直後のブラッシングです。
胃液により歯が脆くなっているため歯磨き粉に含まれる研磨剤でこすってしまうと歯 に刺激が強くなり削れてしまう危険性があります。
直後はうがいにのみにしておき、ブラッシングは 30 分後から始めるようにしましょう。
さらにつわりがひどくブラッシングすらできない時はキシリトールガムが有効です!
虫歯予防、唾液の分泌、親から子への虫歯菌の伝挽感染に有効です。 味も非常にマイルドなのでおすすめです。
それでも不安な方や自分に合ったブラッシング方法やブラシが知りたい方はぜひオン ライン相談を利用ください!
https://clinics.medley.life/clinics/601a47d5536c8a76cf63b52f
次は妊娠期の歯科受診時の疑問点についてです。
妊娠中の食生活は子供の歯に影響するのか?
します。例えばタンパク質が欠乏していると歯の形成不全、石灰化不全を起こします。 ビタミン A→エナメル質形成不全 ビタミン D→歯の萌出遅延(生えてくるのが遅くなる) 等が報告されています。 テトラサイクリン系の薬剤を使用すると子供の歯の変色、形成不全にも関与します。
妊娠中、歯科の薬を服用してもいいのか?
処方されたものであれば安全に使用できる物なので問題ありません。
しかし、飲まずに済むのであればそれに越した事はありません。 例えば痛み止めもカロナールであれば比較的安心ですがロキソニンは注意が必要です。
妊娠中にレントゲンを撮影しても大丈夫?
はい。歯科用レントゲンは顎顔面に対してなので胎児に直接エックス線が当たることは なく危険度は低いです。
しかし、妊娠初期は胎児のエックス線に対する感受性が高いため注意は必要です。
念のため、防護服を着用して頂いたり、より範囲の小さいレントゲン写真での対応も含めて こちらで判断させて頂きますが、当日もしっかり話し合って決めていくので御安心くださ い。
歯科治療中に急に気分が悪くなったらどうしようと思うと怖くて歯科治療に行けない
ご安心ください。負担がかからないようなチェアーのポジションにしたり(半分まで倒 すような形です) 当院には必ずアシスタントもついていますのでいつでもお声掛けください。
アシスト側もお顔、手、足、鼓動の速さなどを観察し、適度なタイミングで休憩を取りなが ら行っていきます。 万が一、貧血などで気分が悪くなったときは、身体を左下にし、安静にすると回復する場合 が多いです。
出来るだけストレスにならないよう配慮致しますので、ご予約の際は妊娠中などと教えて いただければと思います。
生まれてくる子供のためにも、共に頑張りましょう。
ありがとうございました。