歯科レントゲン撮影についての安全性について患者さんから問い合わせを受けることがあります。
確かに、レントゲン撮影診断は、歯科治療の診断に欠かせないものとなっておりますが、診断のためとはいえ、患者さんに放射線を照射していることは確かです。それではどの程度の放射線を浴びることになるのでしょうか?まず、放射線の測定にはSv(シーベルト)と言う単位を用います。
そして、我々は自然に生活しているだけでも宇宙からの放射線を浴びることになっているという認識は重要です。たとえば、日本ではこの放射線量が1.5ミリシーベルト(mSv)/年になると言われています。ちなみに、南米などでは、年間20mSvにもなるところがあるそうです。さて、歯科医院で一番多く使われ、口腔内を一枚の画像におさめることのできるパノラマレントゲン写真では、0.04mSv/回になり、小さいデンタルレントゲンで1枚0.016~0.039mSvとされています。
人体に影響が出る放射線の量が年間200~250mSVであることを考えても、歯科での浴びる放射線量は無視はできないものの健康には影響のないものと御理解いただけると思います。もちろん、必要最小限のレントゲン撮影で最善の診断を行うべく工夫が必要です。
小室歯科近鉄あべのハルカス診療所では放射線被曝量が最少になるデジタルレントゲン機器を使用しております。