皆さん。ゴールデンウィークを、いかにお過ごしでしょうか?
昨年に続き、本年も、なかなか思うように外出すらままならず、ご自宅で、仕方なくゆっくり…。と言う方も多いのではないでしょうか?
まだまだ、ストレスの多い日々が続くかと思いますが、本日は、ストレスと、歯の病気の関係性について、お話ししたいと思います。
ストレスが強くなると、何が起こるか?
歯ぎしり
ストレスと、歯ぎしりの関係は、相関があることが、研究でもわかっています。歯ぎしりによる力は、奥歯ですと強い人で1本あたり100キロほどの力を加え、歯に異常な負担をかけるどころか、歯が弱い横揺らしするような力がかかります。
唾液の量が低下する
ストレスが多くなると、唾液の量が低下するとも言われています。唾液は、歯の周りの汚れを洗い流す、歯の石灰化(カルシウムにより虫歯になりにくい硬い状態にする)の効果があります。
免疫力が低下する
ストレスが多くなると、体全体的に、細菌への抵抗力が低下します。
その結果どうなるか?
歯ぎしりによって、歯が、大きくゆらされる方向に力が加わるため、支える骨(歯槽骨)が力に負けて、吸収されてしまいます。これが歯周病の原因となり、噛むと歯がいたい、歯が揺れるなどの症状が現れます。最終的には、抜歯に至るケースもありますので、注意が必要です。
唾液の量が低下することによって、虫歯や、歯周病になりやすくなります。
また、歯周病菌や、虫歯菌は、常にお口の中に存在する菌ですので、免疫力の低下により、当然、活性が上がり、虫歯や歯周病のリスクも上がるのです。
以上のように、ストレスのコントロールは、我々のお口にとっても、非常に重要なことです。特に、このコロナ禍は、何かとストレスも溜まりやすい毎日が続きますが、一人ひとりの適切な方法を見つけ、うまくストレスとお付き合いしたいものですね。
歯ぎしりは、根本的な治療法は、実は未だ見つかっていません。
しかし、保険治療の範囲内で、ナイトガードと言う、上下の歯の直接的な接触を防止するマウスピースを作ることができます。就寝中のみ、装着していただきます。
また、歯周病の状態を計測する、オルコアと言う検査キットを導入しております。このキットは、45分でお口の中の歯周病菌の検査できるキットですので、お気軽にお申し付けいただければ幸いです。
唾液の量に関しても、現在は、簡単に測定するキットが当院にもございますので、お気軽にこれもお申し付けいただければ幸いです。