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2020.02.05

歯石や歯垢は自分で取れるのか?

皆さん、歯垢や、歯石といった言葉を聞いたことがあると思います。

しかし歯垢や、歯石について、あまり詳しい知識をお持ちでない方が多いのではないでしょうか?本日は、歯垢と歯石の区別と、それらが果たして自分でチェックすることができるのか?といった話をしようと思います。

歯石や歯垢とはなぜ出来るのか?

歯垢(プラーク)とは、歯の表面や歯と歯茎の境目や歯と歯の間に付着している、細菌の塊を言います。我々がいわゆる、食べかす、と言っているものに近いですが、まずは歯の表面に細菌が付着して、その細菌が集合して、様々な種類の細菌が1つの巣を作りコロニーを形成しているような状態になっているので、意外と歯にしっかりと付着しており、うがい等では簡単に落ちず、歯ブラシやフロスや歯間ブラシがなければきれいに落とすことができません。この状態であれば、逆におおまかなところは除去することができるとも言えますが、歯の表面には、バイオフィルムと言って、台所の”ぬめり”と同じ原理の細菌の膜状の塊の状態で残り続ける場合もあり、そのようなものは歯科医院でないとなかなかチェックすることができないともいえます。またこのようなプラークですが、わずか1グラムの1000分の1のプラークに、1億以上の細菌が生息していると言われ、それが虫歯や歯周病の原因になるため、侮ることができません。

これを放っておくと、プラークが唾液の中のカルシウムやリンと結びついて、石灰化した硬い塊になります。この硬い塊が歯石です。

自分で取れる方法はあるのか?

これは歯や骨に近い素性となり、つまり非常に硬いものであることがわかります。このようなものが、歯の表面のざらついたところに強固に付着し、また、下の前歯の裏側や、歯が乱杭歯になっている重なりの部分など、なかなか見えづらく、器具も到達しにくい部分に出来てきますので、普通の歯ブラシ等では除去することができません。最近では、スケーラーと言う我々歯科医師が使うようなものが、アマゾンでも売っているようですが、なかなか道具に慣れていないとできませんし、ましてや見えにくいところなので自分では絶対と言っていいほど取ることができません。もちろん我々歯科医師や歯科衛生士も、自分の歯石を自分で取ったりもしません。また、歯石の表面はざらざらしているため、その上にさらにプラークが付着しやすくなりますので、歯石になる前のプラークの段階で正しいブラッシングを行うことでしっかりと磨くことが重要となります。

また、歯石はもちろんのこと、プラークも、バイオフィルムの状態になっているものは専門の歯科医院でないと完全に除去することが難しいので、最低でも3ヶ月にいちどは、歯科医院でお口の状態を見てもらう定期検診をお勧めしています。

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