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2018.04.09

MI(ミニマルインターベンション)とは

口元の写真

いつまでも自分の歯で食事できるかどうかは健康寿命や幸福感を大きく左右することが分かってきています。

国を挙げて、歯を残そうという運動が行われていて、80歳以上で20本以上の歯を有している人は年々増加しており平成5年11%、平成11年、13%、平成17年21%、平成23年28%と右肩上がりになってきています。

そうするためには、出来るだけ歯周病にならないための、ブラッシング、定期検診などもありますが、残念ながら、虫歯になってしまった時に、できるだけ天然の歯を残して、治療する、ミニマムインターベンション(MI)の考え方も、大事だと考えられています。

歯は、一般的に削れば削るほど、弱くなり、歯の神経を失う可能性も高まります。また、一旦、歯を削って、詰め物などを作ると、一般的に、その後数年後に、より大きな虫歯になり、神経を除去して被せ物になる、その後、また数年後に、よりひどい症状が起こり、歯を抜く結果となる、といったことがよくあります。ですので、1番最初の修復は、小さいに越した事はないと考えます。また、できうる限り悪い部分のみを削り、その部分を、レジン(歯科用プラスチック)、または、セラミックで補填することが、現代のベストの虫歯治療と考えます。どちらも、接着と言って、修復材料と、歯のエナメル質、象牙質を、化学的に引っ付けて一体化してしまうのです。そうすることで、詰め物と歯との間から唾液が入り、また虫歯になるようなことが少なくなり、歯が保存されるのです。

しかし、いたずらに、小さく削ることだけが、MIとは当院では考えておりません。例えば、小さく削りこんだ結果、レジンなどを、充填し難い形となり、かえって虫歯の取り残しや、充填不良などを起こすことがあります。そのような場合は、確実に虫歯を除去し、レジン充填や、詰め物の作成をしやすい形に削ることもMIの1つだと考えています。。

また、インプラント治療を使用すると、欠損している横の歯を削って、ブリッジにするよりも、お口全体の侵襲が少ないことがあります。これも、立派なMIであると考えております。

当院では、歯がなくなった後の、入れ歯治療や、インプラント治療を得意にしております。しかし同時に、まず歯を抜かないようにするにはどうするのか、また歯を失わないためにどう予防するのか、そのようなことをまず第一に考えて診療を行っております。そのための、衛生士によるクリーニングであり、セラミック治療であると考えています。

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