小室暁医師は、大阪市の天王寺中学校の学校歯科医をしております。天王寺中学校生への歯科啓蒙活動の一環として、学校が定期的に発行する健康便りに投稿しております。その一部をご紹介いたします。
歯ブラシに関する疑問にお答えします
皆さん、毎日歯を磨いていますか?以前もお話しましたが、天中生はずいぶん歯磨きが上手で、むし歯の生徒も少ないです。しかし、皆さんは自分の歯磨きに自信がありますか?自信がないという人は、道具を工夫してみてはいかがでしょうか?たとえば、部屋の掃除をする時に、ほうきでするよりも掃除機を使うほうがうまくいきますよね?また、同じ掃除機でも普通のものよりも、サイクロン掃除機のほうがよくとれますよね?それと同じで、歯を磨くときの道具、”歯ブラシ”をもっとよく知ることで、もっと上手に、効率よく歯磨き出来ます。そこで、今回は歯ブラシに関するよくある質問にお答えします。
Q.歯ブラシはどのくらいで交換すればいいの?
A.1~2ヵ月を目安に交換してください。歯ブラシの毛が開いていなくても毛のコシは弱くなっています。おろしたての歯ブラシと触り比べてみると一目瞭然です。よい状態のブラシでみがくことが、歯ぐきを傷めずに歯の汚れを確実に落としてくれることにつながります。
Q.歯ブラシの硬さはどう選ぶ?
A.使用されている毛の材質にもよりますが、「ふつう」のものを使ってください。基本的に歯ブラシの硬さはお口の中の状態に合わせて選んでほしいです。トラブルをできる限り避けるため、「ふつう」以外の硬さのものは、歯科医、衛生士の指導を受けてから使うとよいでしょう。
毛は平らなものの方が歯面にしっかり当たります。
ヘッドは小さなものを、ネックは細くまっすぐで長いものがいいです。
いかがですか?参考になりましたか?しかし、部屋の掃除をいくら完璧にしたつもりでも、どこかに磨きのこしがあるように、お口の掃除も、なかなか完璧には出来ないものです。そこで、年に何回かは歯医者さんで歯科医、または衛生士さんによるクリーニングを受けられることをお勧めします。