小室暁歯科近鉄あべのハルカス診療所では、大阪市内の特別養護老人ホームで、入居者向けに口腔ケアーや簡単な歯科治療をしております。また、施設のスタッフの方、入居者のご家族の方に少しでも口と健康についての情報提供をするため、施設長様が定期的に発行されている施設長便りに投稿しております。その一部をご紹介いたします。
高齢者と口腔ケアーについてのブログ
いつも口腔ケアーでお世話になっております。小室歯科近鉄あべのハルカス診療所の小室暁です。
先日、施設長様が、ご自身のブログで”口腔ケアーは大事”ということで新聞記事を引用し、改めて高齢者にとって口腔ケアーが大事であることをおっしゃっていました。このように施設長様自ら口腔ケアーの重要性のついてご理解頂けていることに当院としては感謝の気持ちでいっぱいです。
さて、そのブログからの引用ですが、
「口腔ケアは細菌の数を減らすだけでなく、口腔の刺激で機能が回復→食が進み栄養状態が改善→免疫力が向上→肺炎の発症を防止、という好循環を生む」とのこと。
この通りで、口腔機能が回復すると、もちろん栄養状態が改善されますし、口腔からの刺激で、昨年このコラムでお話ししたとおりにボケ防止にもなります。
また、高齢者は摂食嚥下の能力の低下がみられるため、どうしても口腔に細菌が多いと誤嚥性の肺炎になりやすいのです。
手術時にも、頭頸部の手術には口腔内より器具を挿入する手技も多く、よく手術前の口腔ケアーや虫歯処置を依頼されることがあります。がんの治療の時には、放射線治療中は歯が痛いのに、治療ができない状態でおられることがあります。このように、全身疾患の治療のために、いろいろと歯科治療が依頼されたり、制限されたりするのです。ですので、転ばぬ先の杖ではないですが、そんなことになる前に、口腔の状態をいち早くきれいにしておきたいものです。
このように、高齢者にとって口腔ケアーは非常に大事であるのですが、当院も今後とも少しでも加寿苑の入居者様のお手伝いできればと思います。
最後に、当院では今後とも高齢者の口腔ケアーについて情報発信し行こうと思います。スタッフの方、入居者の関係者の方で、何かこのコラムで質問されたいことがありましたらご遠慮なくおっしゃってください。また、フェイスブックを開設しておりますので、ご興味の方はご覧頂き、コメントください。http://www.facebook.com/komuro.dentalでアクセスできます。