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2010.10.20

インフルエンザと口の細菌の関係

小室暁歯科近鉄あべのハルカス診療所では、大阪市内の特別養護老人ホームで、入居者向けに口腔ケアーや簡単な歯科治療をしております。また、施設のスタッフの方、入居者のご家族の方に少しでも口と健康についての情報提供をするため、施設長様が定期的に発行されている施設長便りに投稿しております。その一部をご紹介いたします。

インフルエンザと口の細菌の関係

皆様は、「手洗い、うがい」がインフルエンザ予防の基本であることは、すでにご存じかと思います。それでは、インフルエンザの感染に、お口の中の細菌が重要な役割を果たしていることは、ご存知でしたか?
あるグループの報告によると、ある介護福祉施設で要介護高齢者に週1回歯科衛生士が口腔清掃を実施したグループと口腔清掃を実施しなかったグループを比較したところ、口腔清掃を実施したグループのインフルエンザ発症率が10分の1だったそうです。これは、ワクチンを接種するよりも効果があることなのです。この事実は、専門的には次のように説明されています。インフルエンザウィルスが侵入して増殖するためには、プロテアーゼという酵素が必要になります。お口の中を不潔にしておくと細菌が増殖しプロテアーゼの量も増えインフルエンザにかかりやすくなる度合いが増加傾向になるということなのです。口腔清掃で細菌を減らす事ができると唾液中のプロテアーゼの量が減りインフルエンザの発症も抑制されることになります。
お口の清掃は、お年寄りの死亡原因の3位である肺炎の予防にもつながることが分かっていますし、そのほかの全身の病気にも、お口の清掃は密接に関わっていることが分かっています。我々は残念ながら月に2回の口腔ケアーですが、口腔ケアーは毎日の積み重ねが大事ですので、お口を通しての全身管理にチャレンジして頂きたいと思っています。

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