あっという間に、3月も終盤となり、年度末を迎えようとしています。
本年度も、当院の歯科医師卒後臨床研修が、終了いたします。
当院は、全国でも開業医では、珍しく、12ヶ月すべての研修を当院の管理のもと研修できる、単独型の歯科医師卒後臨床研修施設と厚労省から認定されています。
例年、単独型、あるいは管理型として2,3名の研修医を受け入れ、それに加えて、協力型施設として、数名の研修医を受け入れ、歯科医師卒後臨床研修制度を運営しております。
本年度は、単独型として、1名の研修医の先生と、日々研修を行うこととなりました。
当院の臨床研修の特色は、以下のようなところになると思います。
- 多くの臨床研修指導医が在籍していること
当院には、常勤で7名の臨床研修指導医の資格を持ったドクターがおります。本年度は、常勤として、新たに歯列矯正担当の中津川先生が指導医の資格を取得され、層が厚くなっています。これらの指導員の先生たちが、4ヶ月から半年ごとに研修医を担当し、結果、研修医は様々な指導医から治療を学ぶことができる体制となっています。 - 多くの指導医、専門医、認定を資格を持った先生が在籍していること
当院には、日本口腔インプラント学会の指導医・専門医、日本矯正歯科学会認定医、日本臨床歯科CADCAM学会指導医等、多くの資格を持った先生方が在籍し、専門的な知識を学べるようになっています。 - 多くの診療科を学ぶことができること
当院は、一般診療のみならず、インプラント、歯列矯正、訪問診療など、多くの診療科を持っており、しかも専門的に診療を展開しており、多くのことが学べると考えています。本年も、インプラントのアシストや、訪問歯科診療への同行など、多くの専門的治療を学んでいただきました。特に、訪問診療や地域連携分野では、机上だけでなく、実際に現場でないと学べないことも多いと考えており、研修医からも、非常に有意義であったと声をいただいています。 - 院内技工士が在籍していること
当院には、4名の技工士が在籍しており、しかもデジタル歯科治療において、専門知識を多く持っています。実際の形成練習等では、ドクターだけではなく、技工士の目線から自分の形成を見ていただくことも、非常に勉強になったのではないかと考えています。
以上のような、当院の特徴を生かして、本年も単純な高頻度治療をできるようになることはもちろん、その他にも多くのことを経験していただけたのではないかと自負しています。
本年も昨年同様、業者さんにご協力をいただき、インプラントのデジタルワークフローについては、実際の模型や、ソフトを利用しての実習も行っていただきました。
指導医の先生からの指導だけではなく、若手の常勤ドクターも、うまく研修医をサポートしてくださり、何とか、両名とも最終の症例発表にこぎつけることができました。また、イントラオーラルスキャナを使った印象は、毎日のように行っていただき、当院の特徴であるデジタルデンティストリーを一般の歯科医師卒後臨床研修よりもより深く学んでいただけたのではないかと思っています。実際、研修医の卒業発表の1つに、iOSを使用した、う蝕の検知についての内容が変ございました。研修医の発表とは思えない、非常にまとまった優れた発表となっていました。
外部の口腔外科にお願いして行った、口腔外科実習は、数年ぶりに、全く新型コロナウィルス感染症の蔓延による、実習の中止や遅れを気にすることなく行うことができました。当院の口腔外科実習では、開業医として重要な口腔外科の知識や技術を学んでいただく事に主眼を置いており、非常に重要視しておりますので、実行できた事は、非常にに良かったと思っています。
心残りは、昨年11月に、タワー館診療所を開院しましたため、どうしてもその準備のため、座学の研修が、途中おろそかになったかもしれません。それでも、医院全体で、研修医を支えていただき、最終週には、常勤ドクターによる、お別れ食事会、また、全体ミーティングにおける研修終了証授与式などを行うことができました。
研修は、本日で終了となりますが、休む間もなく、来週の月曜日からは、2名の研修医が当院の研修をスタートします。
やはり研修医の先生と一緒に共に働くことで、我々も襟元を直す部分も多いですし、教えることで逆に学ぶことも多いです。来年度は、座学はもちろん、模型実習の面でも、よりブラッシュアップしていきたいと考えています。特に地域連携関係、矯正歯科関係等では、より多くのことを学んでいただけるように配慮していきたいと思っています。
また、すでに2月3月には、令和7年度の研修に向けて、多くの先生方が見学に来てくださいました。令和7年度も、引き続き臨床研修を継続発展させていきたいと考えておりますので、ご興味のある方は、ぜひご連絡いただけましたら幸いです。
近年では、遠方の大学からの先生のお問い合わせも増えています。そのような先生方の利便性も考え、WEBによる説明会も集団、あるいは個人的に対応いたしますので、お気軽にお問い合わせいただけましたら幸いです。
詳しくは、HPを是非、拝見ください!
最後に、この事業は、院内のみならず、協力型施設の先生方(歯科口腔外科)、企業様のお力添えあっての物と考えています。この場をお借りして、感謝申し上げます。