当院は、あべのハルカス近鉄本店にて移転開業して、早くも7年が経ち、当初予定していた、インプラントや、矯正や、セラミック治療等の最新医療をデジタルデンティストリーで統括することで、質の高い歯科治療を提供する、という診療形態が、かなり軌道に乗って参りました。
また、その間、地域連携医療などにも積極的に取り組み、コロナ禍にもかかわらず、昨年、本年と、なんとか診療を前に進めることができました。
反面、スタッフも増加し、このコロナ禍の中、密を避ける運営も求められており、診療所は手狭になってきた感ございました。
加えて、現在の未曾有の超高齢化社会の進展に伴う地域連携活動や、ITを積極的に使用して、事業の効率化や患者サービスを行うことが国策として望まれています。そのような状況に対応すべく、今後の診療の拠点となるようなスペースの確保の必要性を感じておりました。
このたび、診療所から、歩いて1、2分ほどの、素晴らしい立地に、我々の求めている目的に一致したテナントが見つかったため、春先から交渉を始め、工事を行い、このたび本格稼働にこぎつけることができました。
先日、このテナントが本格稼働して、はじめての院内ロングミーティングを行うことができました。記念すべき第1回に、外部講師の先生と、小室暁理事長から、今後の日本が、30年ほどにわたり、どのような方向に向かうのか、国から出された資料をもとに、語っていただきました。今後30年にわたり、日本では高齢者社会が進みます。しかも病院のみでその高齢者を見るのではなく、歯科医院、ケアマネージャー、家族の方々など、地域ぐるみで、しかもご自宅でケアをしていくことが望まれ、かつ一人ひとりの高齢者の方々のニーズは今後より多様化していくことが考えられます。また、5Gなどのネットの高速化をインフラとして、急速なIT化が加速し、ネットを介してのコミュニケーション(ICT)だけでなく、実際に機械を遠隔から動かしたり、治療できたりする時代に突入しつつあります(IoT)。つまり、今後それらをうまく使いこなした上での我々の活動が強く望まれます。それに伴い、歯科医院で働く我々に求められるスキルや、活動内容も大きく変化せざるを得ないと言う内容でした。
今回開設したテナントは、このような時代の変化に対応するために稼働させたもので、我々のみならず、今後、広く地域の方々にも使っていただけたり、患者様にも使っていただけるようなスペースづくりを目指していこうと思っております。
具体的な活動は、今後このブログや、様々な媒体に、ご紹介して参りたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
報道を見ておりますと、長く続いた新型コロナウィルス感染症の拡大も、今後とも拡大防止に必要な行動を遵守する事はもちろんですが、日本のみならず各国とも、その先を見据えた、出口戦略を模索する時期になってきているように思います。コロナ禍が1段落ついた頃、単に元に戻っている、これまで通りの診療を行うのみならず、さらに先を見据えた患者サービスを提供できるように、当院は準備を続けておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
写真は、そのスペースの写真です。小室渡先生、増澤地域連携室長の陣頭指揮のもと、スタッフの皆さんのご意見も多く取り入れ、居心地のいいものに、仕上がったと、自負しております。