小室歯科近鉄あべのハルカス診療所 院長の、小室暁が、この3月12日から3月17日まで、ドイツのケルンで行われた、アイディーエスと言う、世界最大のデンタルショーに参加してまいりました。
このIDSは、2年に1度行われるもので、日本最大のデンタルショーの8倍強の広さの会場と、出店社数を誇るものです。
ですので、世界中の歯科業者が、自分たちの現状最高の製品、あるいはこれからの自分たちの会社の開発コンセプトを競って展示する博覧会となっています。このIDSでの展示を見ることで、現在の世界での歯科のトレンドを知ることができ、それが、日本にも数年後に入ってくると言う流れになっています。
当院は、デジタルデンティストリーに力を入れており、したがって、チェックする製品や業者はデジタルデンティストリー中心になりましたが、IDS全体で見ても、デジタルデンティストリー分野は1番突出して活気のある分野となっていました。
特に、当院で使用しているイントラオーラルスキャナ、セレックの発展型や、当院でも導入しているセラミルを販売するアマンギルバッハのブースは、アイディーエスを通しても1番の盛況であったのではないかと思う位のインパクトを持った展示を行っておりました。セラミルは、日本でも開業医ではまだ数件しか入れていないCADCAMマシンですが、現状のジルコニアや、レジンや、ワックスを削るだけではなく、今後顎の動きを記録したり、3Dプリンターと連携したり、お顔のデジタル写真と重ね合わせて、仕上がりを患者さんと容易に相談でき、それをそのまま被せ物に反映できたりと、非常に今後の発展に期待を持たせるものでありました。このような、世界でもナンバーワンと言える発展性を持ったCADCAM機器を導入できていることに、誇りを感じました。また、数年後日本にも入ってくる予定のこれらの機器を、ぜひ日本に先んじて使いこなせるように研鑽をしていかなければいけないとも思いました。
また、いろいろな各社3Dプリンターの展示も前回よりも格段に増えており、来年度当院でも導入予定の3Dプリンターの活用についての、大いなるインスピレーションを得ることができました。
また、ケルンには、多くの日本の歯科界を牽引する立場の歯科医師が集まっておられ、そのような先生方と、夜遅くまで意見交換できたことも、非常に有意義な時間となりました。
ところで、ドイツのケルンは、世界遺産である大聖堂が、駅前すぐに位置するなど、非常に歴史ある街であり、そのような街並みを散策することも、学会中の大きな楽しみともなりました。
学会中は、日本で残って診療して下さった先生やスタッフ達に大いに感謝しております。また、その情報を医院にいち早く還元し、最終的に患者様により良い治療を提供できるように、医院ぐるみで来期も努力を続けていきたいと思います。