昨日、阿倍野ANDの近鉄文化サロンにて第13回小室歯科歯科講座が無事終了致しました。
今回は、”健康と見た目を両立する最新審美歯科について”と題して、審美治療について、お話致しました。
私自身、大学院の頃に、アメリカに学会出張した時に初めて、本場のホワイトニングに触れたことが、審美歯科との出会いの始まりでした。この頃は、日本ではホワイトニングはまだそれほど盛んではなく、これをきっかけに、日本でのホワイトニング関係の学会に参加させていただいたり、その時々のホワイトニングに関する最先端の先生に色々と教えて頂いたりして、知識と技術を高めてきました。また、15年ほど前からは矯正治療を院内で初め、さらに、ハルカス移転に伴って、セレックをはじめとするCADCAMセラミック治療に取り組み始め、どの分野も大きく成長しています。また、この秋からは、セラミル導入により、セラミック治療も新たなステージに移りつつあります。まずは、このような当院の審美歯科に対する取り組みの歴史をお話した後、各論をお話して行きました。
ホワイトニング、矯正、セラミック、それぞれ、全く違う治療ですし、それだけに適応や、利点・欠点があるため、まずは、それをご理解いただくことが大事かと思います。また、それらの治療を行わなくても、単純なクリーニングによって、問題が解決することもありえます。また、いずれの治療を使っても、1番大事なのは、治療の最終ゴールを、患者さんとできるだけすり合わせることだと言うことを、お話しいたしました。治療のゴールを設定する方法は、お話でコミニケーションを取るのは当然ですが、出来上がりをシュミレーションした模型を参考にしたり、最近では、コンピューターを使ってシミレーションが精密にできることも、お伝えいたしました。
また、審美治療と言いましても、健康が損われてしまうと、全く治療として意味がないと言うこともお話しいたしました。過度に歯を動かしたり、歯を削ることにはリスクを伴います。それをご理解いただいた上での治療を今後とも心がけていきたいと思います。
最後に、治療後に、美しさを出来るだけキープしていただくためのメンテナンスについてお話させていただき、終了となりました。
終了後も、熱心に質問くださり、講師としては非常にありがたく思いました。
今後とも、色々な話材を通して、口を通しての健康についてお話ししていきたいと思いますのでよろしくお願いします。最後になりましたが、近鉄文化サロンの担当M様には大変お世話になりました。この場を通してお礼申し上げます。
2018.10.21