こんにちは、あっという間に本年もあと1ヵ月となって参りました。
こんにちは、理事長の小室暁です。
毎年、11月は何かと忙しい日々を過ごすことが多いのですが、今年の11月は、ひときわ充実しておりました。。。
11月1,2,3日には、先日ブログでもご紹介したように、日本口腔インプラント学会学術大会が開催され、実行委員長を拝命いたしておりました。これは、個人的には本年の1番の大きなイベントでしたので、何とか終了して充実感と安堵を感じております。詳しくは、こちらをご覧ください。
その2週間後には、島根県の松江にて、日本口腔インプラント学会中四国支部大会が開催されました。私は学会業務を兼ね、参加して参りました。口腔外科の教授が大会長とあって、インプラントにおいて、解剖学的に非常に悩むことが多い中、上顎洞についてのセッションがメインでした。上顎洞とは、副鼻腔と言われる鼻とつながった骨rの中にある空洞の1つで、欠損している歯に非常に近接してケースも多く、インプラント治療困難とすることが多い部位です。このような場所の解剖について耳鼻科の先生による講義があったり、実際の臨床においての注意点があったり、充実した講演が多く、非常に勉強になりました。
当院でも、上顎洞が近接しており、上顎の骨が薄い場合、ソフトにより精密に分析して、場合によっては、口腔外科の先生とも連携して、院内で安全に治療を行うことができます。お気軽にご相談いただければ幸いです。
教育講演では、中四国支部長であり、岡山大学教授である、窪木先生による、ライフステージにおけるインプラント治療についての話を座長として拝聴しました。インプラントを始めとする補綴治療は、その人の長いライフステージにおいて、必要とされる治療が違います。インプラント治療においても、比較的若い年齢の方には、積極的に困難な状態であっても手術を行い、”よく噛める” 状態を作ることが大事となります。そうすることで、かめる部分を広げてあげることで、将来の体の衰え、フレイルを防止することができるからです。
しかし、要介護状態となった時、必ずしもインプラントの部分をブラッシングできるとは限らず、できるだけ取り外し式の義歯のアタッチメントとするなど、掃除がしやすい形態にすることも大事であると言われています。要介護となると、必ずしも本人だけではなく、周囲の人々の理解も必要であると言うことも若い頃とは異なる条件となります。
そのことを踏まえると、若い頃から、将来的な口の中の変化に対応できるようなインプラントの設計が求められることが求められています。一方で、将来に対して消極的な考え方による治療計画を立てるだけでなく、例えばこれまで通りの固定式のインプラントと、入れ歯を併用するなど、患者さん主体のフレキシブルな治療計画が求められることも強調されていました。昨年、私の所属する大阪口腔インプラント研究会にて特別講演いただいた内容(詳しくはこちらをご覧ください)と共通する部分もありましたので、改めて拝聴して、新しい気づきもあり、非常に有意義な講演となりました。
11月23日には、私が副会長を拝命しております、大阪大学歯学部同窓会の評議員会・同窓会総会がございました。私は会計担当副会長を拝命しておりますので、色々と答弁することも多く、準備も含め非常に緊張しました。。。
しかし、やはり母校とは良いもので、終了後の懇親会等では、先輩や後輩の先生方ともいろいろ懇親でき、和やかな雰囲気で11月の行事を締めくくることができて安堵いたしました。同窓会活動を通して、学術とは違う角度から、歯科を考えることができるので、同窓会活動も私にとっては非常に重要な院外活動となっています。
その他、本日は衛生士学校での講義、また、医院でも本年も残りわずかとなる中で、本年まだ未達となっているプロジェクト等を進めたり、来年へ向けて色々とミーティングしたりと、息つく暇がありませんでしたが、終わってみれば非常に充実した1ヵ月となりました。
十二月は、前半に、私が副会長を拝命しております、日本臨床歯科CADCAM学会がございます。まだまだいろいろな会合なども残っており、院内、院外問わず、アクティブに締めくくれるよう、頑張ってまいりたいと思います!