今年も、実質1ヵ月少しとなりましたが、皆様、いかがお過ごしでしょうか?
こんにちは、理事長の小室暁でございます。
11月1日、2日、3日。
国立京都国際会館にて、日本口腔インプラント学会第54回学術大会が開催されました。
日本口腔インプラント学会は、日本最大の会員数を誇る歯科学会で、その学術大会ですので、毎年歯科では最大級の参加者が参加する学術大会となっています。
私は20年近く、毎年学術大会に参加させていただいておりますが、今回の学術大会は、ひときわ思い出深いものとなりましたので、ご報告いたしたいと思います。
今回は、私の所属する大阪口腔インプラント研究会が主幹となり、会長である阪本貴司先生が大会長を務めさせていただきました。私は、実行委員長と言う大役を仰せつかり、実行委員会にて2年近く前から、準備を重ねて参りました。
また、当院の勤務スタッフ10名が実行委員として参加させていただき、また、勤務医の先生方3名は学会発表。また、一名の衛生士さんも家庭の都合で1日のみとなりましたが、参加してくださり、合計14名が参加させていただくこととなりました。
学会自体は、5,200名弱と言う、過去最高の参加者に恵まれ、非常に盛会となりました。生憎の雨予報が懸念され、実際、2日目の途中までは、時折大雨が降る学会としては最悪のコンディションでしたが、祈りが通じたのか、2日目の野外での懇親会の頃には、雨も上がり、大変盛り上がった雰囲気となっておりました。私自身、受付周りで来場者をお出迎えすることも多かったのですが、本当に様々な先生方、仲間たちにお会いすることができ、リアル開催の醍醐味を噛み締めることができました。
当院の先生方の発表について
当院からは、インプラント科主任の藤田勝弘先生が学会の優秀研究発表に選ばれ、発表されました。3Dプリンターについての精度についての発表でした。口腔インプラント分野は、古くからデジタル化が進んでおり、現在では資料の採得から最終のかぶせものの作成まで、すべての分野においてデジタルデンティストリーが大きく関わっています。簡単な症例であれば、資料とりから最終のお手物のセットまで全てデジタルで行える状態にまで進化してきています。一方、デジタルによりプランニングをした計画を、そのまま手術現場に落とし込むサージカルガイドという道具の作成において、3Dプリンターを使用する場合、その精度が悪ければ非常に手術が危険と言うことになります。藤田先生は、サージカルガイドを作成する際の3Dプリンターの精度に着目して研究を行ってくださいました。研究成果については、またブログでご紹介したいと思います。
また、横山先生は、当院の技工士たちのインプラント治療による取り組みについて発表してくださいました。門脇先生は、当院のインプラント治療における、管理栄養士の活躍について、発表してくださり、非常に多くの先生方に成果を聴講していただきました。特に門脇先生は、はじめての学会発表でしたので、緊張したと思いますが、研究会や、医院の仲間の後押しもあって、無事にやり遂げてくださいました。恩師の先生にもお会いする機会があったようで、非常に有意義な学会となったと思います。
私自身は、立場上主に裏方に回ることも多かったのですが、最終の特別公演において、大学の大先輩の月星光博先生のご講演の座長を仰せつかり、大変名誉な時間をいただきました。
実行委員のスタッフも、それぞれ学会場の担当や、受付の担当など、多くの部署を担当してくださいました。
特に受付担当は、雨も降る中頑張ってくださり、非常に大変だったと思います。会場係りのスタッフも、案内で話すべき内容を何回も練習して臨んでくださいました。
私自身、先生方の発表や、スタッフの活躍を通して、皆で良い経験と思い出を作れたことが何よりも嬉しかったですし、改めて自分が多くの人に支えていただいていると実感できる数日間でもありました。
また、京都での学術大会開催は、日本口腔インブランド学会では初めてということでした。しかし、この学会の全身となるインプラントの研究会が存在したのですが、その第一回の大会を、私の祖父である故・小室史郎を大会長として京都にて開催したと伺っています。このように、当院とも、インプラント学会とも、縁の深い京都の地での学会開催に深く関わらせていただいたこと、本当に感謝しています。
非常に雑駁ではありますが、学会での経験をブログにさせていただきました。
大会の状況は、学会ホームページに、フェイスブックページにも記載されていますし、当院のInstagramにも写真を掲載しておりますので、ぜひご覧いただければうれしいです。
今年は、12月にも日本臨床歯科CADCAM学会学術大会に衛生士や技工士と参加します。今後とも、スタッフと共に学会参加することで、学術的な意思統一、運営経験、そして何より良き思い出作りをしていきたいと思います。
最後に、これほど大きな学会を開催するにあたり、阪本大会長は非常に強いリーダーシップを持って素晴らしい大会としてくださいました。間近で非常に勉強させていただいたことも、まだ私の一生の財産になると思いました。感謝申し上げます。