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2024.09.30

日本臨床歯科CADCAM学会関西支部会:デジタルデンチャー

日本臨床歯科CADCAM学会関西支部会:デジタルデンチャー

皆様、9月も終盤だと言うのに、異常な暑さがまだまだ続いておりますが、いかがを少しでしょうか?

こんにちは。理事長の小室暁でございます。
今週末は、私が副会長を仰せつかっております、日本臨床歯科CADCAM学会関西支部例会に参加して参りました。
今回は、林敬人理事の下、愛媛県松山にて初めて開催されました。
はじめての四国開催とあり、参加人数が心配されましたが、結果的には約100人の参加者に恵まれ、大盛況で終わりました。改めて、現在のデジタル歯科技術への関心の高さを印象付けました。また、デジタル技術を使った義歯(入れ歯)についての講演、iOSについての講演、歯科衛生士による院内でのデジタル技術の活用についての講演、そして歯科技工士による精密な咬合まで考えた補綴物作成について、など、講演内容が幅広く、かつ歯科医師のみならず、歯科衛生士や技工士による発表もあると言う点で非常に意義深い支部会となりました。

その中でも今回は「3Dプリンターを利用した、デジタル義歯(入れ歯)についての講演」についてお話しします。

3Dプリンターを利用した、デジタル義歯(入れ歯)について

歯がない状態を放置すると、ものが食べられなくなり、当然、体の不調や長期的に見ると痴呆症になる確率が高くなるなど、多くの不具合が起こる事が明らかになってきています。
そこで、歯がないところに、インプラント、義歯、ブリッジによって噛み合わせを回復することが一般的です。
インプラントやブリッジの治療については、早くからデジタル技術の導入や、セラミックの使用など、様々な進歩が見られてきました。しかし、入れ歯の治療に関しては、従来通りの歯科用プラスチック(レジン)を重合して作成すると言う方法が一般的でした。しかし、ようやく、この義歯作成においても、デジタル技術の波が押し寄せようとしてきています。今回は、岡山より、飯田歯科医院の飯田雄太先生をお招きして、3Dプリンターを使用した義歯の作成方法について教えていただきました。
入れ歯においては、まだまだ粘膜の印象は、実際では難しいものの、歯型と噛み合わせの型をこれまで通り取った後、模型をデジタルスキャナによって、デジタルデータ化します。
そのことによって、その後の入れ歯の設計などが大幅に時間短縮になり、また、もし入れ歯をなくされても、同じ物の作り替えが簡単にできるようにもなります。
また、3Dプリンターを使用することにより、従来ならレジンを重合するときに避けて通れなかった、義歯の収縮を避けることができるようになりました。
また、デジタルの大きな利点として、簡単に同じデータから、様々な人工歯の配列をした入れ歯を作ることができるので、最終義歯を作る前に、仮の義歯を使用していただき、納得いただいてから、最終の入れ歯を作成することも、簡単にできるようになります。

現在、私たちは、先生と同じように、デジタル上で入れ歯の作成を行うことがあります。しかし、主に3Dプリンターではなく、レジンディスクを削り出して作成する方法によって行っています。この方法との比較も詳しくしてご教授いただき、今後当院でも義歯作成を3Dプリンターを交えながら行っていきたいと思いました。

終了後には、飯田先生と懇親を深めさせていただく時間を作ることができ、今後とも色々と情報交換をさせていただけることとなりました。

小室歯科の伝統は、入れ歯作りにあります。ですので、現在の我々の強みであるデジタル技術と組み合わせ、より良い義歯を患者さんに提供したいと強く思いました。

ついつい、たくさん書いてしまいました。汗。
午後も非常に興味深い講演が続きました。また、当院の松延衛生士が、立派に講演をしてくださいました。それは、別のブログにてご報告したいと思います。

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