新年あけましておめでとうございます。
理事長の小室暁でございます。
2023年は、長きに渡った新型コロナウィルスによる行動規制がほぼなくなり、対面での社会活動が再び活発化して、少し明るさが見えた1年でありました。
一方、海外では、ウクライナ、イスラエルにおける戦争や国内でも後半になると政治が不安定化するなど、社会情勢に不安を感じさせる1年ともなりました。
皆様におかれましても、2023年の様々な出来事に思いを馳せつつ、本年に期待を込めて、新年をお迎えのことと思います。
さて、当法人の、2023年は、大きな節目の年となりました。
まず、1つ目は、8月5日、当院が2013年にあべのハルカスの近鉄本店にて、移転開業してちょうど10年となりました。
当院では、創設者の小室史郎からいただいた、”人に喜ばれることの喜びを”、の社是のもと、患者様に対しては、”マイナス 1歳から最後のワンスプーンまで患者に寄り添う”の方針を明確にして、コツコツと診療内容を積み上げて参りました。具体的には、あべのハルカス診療所の開院時に導入した、セレック治療から始まり、セラミル、アイテロなど、デジタル機器を利用して、”デジタル診療は、すべての診療のインフラ”と言えるような高度な使用できるように成長させました。当然、当初から大切にしている、患者様への定期検診や、歯石除去をはじめとする歯周病管理を含め、一生涯にわたって患者さんに提供したい、当院の重要な歯科サービスの基盤を固めて参りました。
その上で、インプラント治療や、矯正治療、訪問診療(地域連携)など、専門的な治療を、患者様の人生のライフステージの中で、適宜提供できるようにし努力しました。各診療内容で、専門医、指導医、認定医等を配置して、より高度な治療内容を提供できるようになりました。
2つ目は、このように、非常に幅広い内容で、高度な治療を提供できるようになった反面、日、従来の診療所だけでは、やや手狭で、患者様への十分な治療サービスを提供することが困難ではないのかと言う考えから、同じあべのハルカス近鉄本店の5階に、新たに”小室歯科近鉄あべのハルカスタワー館診療所”を開院致しました。矯正治療、デンタルエステ、定期検診を中心に、一般診療も行います。”健康な患者さんがより健康になる”をコンセプトに、医院活動を行って参ります。
最後に、近年、社会でも、歯を治療するだけではなく、治療をすることによって、患者様がよく噛め、より良い栄養摂取が達成され、健康的に過ごすことが出来ることが大切である。それが、超高齢社会における、歯科の役割である、と言う考え方が広まって参りました。
当院でも、患者様に対するミッションを達成するために栄養指導を強化することを決め、管理栄養士さんに、常勤にて勤務いただき、昨年は、当院の管理栄養士が主体となり、日本栄養士会認定、栄養ケアステーションを設立する運びとなりました。年末には、コンサルティング室を新たに8F診療所にも設置して、咀嚼嚥下機能検査からの、食事指導がよりスムーズに行える体制を整えました。
このように、小室歯科近鉄あべのハルカス診療所が移転開業して、10年の節目を迎え、さらに大きなステップを踏んだこととなります。これらは、患者様や、業者の方々、もちろん、学会や同窓会などの、社会の方々の、ご支援なくしてはあり得なかったことですので、この場を借りて大いなる感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
本年は、我々の得意とするICTや、デジタル歯科分野を大いに活用して、これらの組織がまさに三位一体で運用され、患者様に口を通して喜びを伝え、ますます地域にとってなくてはならないものになれるよう、精進して参ろうと思いますのでよろしくお願い申し上げます。
最後に、この10年間で、1番嬉しかった事は、昨年のタワー館診療所開院や栄養ケアステーション開設、それに伴う種々について、多くのことをスタッフの方が行ってくださるようになったことです。各スタッフの専門性も高まり、スタッフによる学会出席や発表など自己研鑽も行われるようになりました。来年も、そしてこれからの10年も、スタッフがのびのびと活躍、成長し、それを支援できる理事長であり、法人でありたいと思っています!