こんにちは。
理事長の小室暁です。
12月になりまして、何かと世間も忙しくなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
当院も本年に行ってきたことを総括しつつ、来年に向けて、様々な準備をする時期となっております。そのために、院内での診療活動を行いつつ、外にも目を向けて、新しい情報の吸収や発信を行うことも重要と感じています。
その一環として、本日は、12月に入って、学会出席や海外研修を行いましたので、ご報告致します。
まず、先週末は、私が副会長を務めさせていただく、日本臨床歯科CADCAM学会学術大会が横浜にて開催され、出席してまいりました。この学会は、CADCAM臨床を共に研鑽する、主に臨床家による学会で、近年急速に学会員が増加しております。その勢いそのままに、また、久々の参集とあり、非常に活気あるものとなりました。
私自身も会員発表の座長、種々のご挨拶など、仕事をこなしつつ、様々な最新情報を吸収いたしました。
内容は、ジルコニア、デジタルデンチャー、CADCAM臨床の大学教育での現状など、種々にわたりました。ここ数年、同じようなトピックスについて学会として研鑽しておりますが、さすがにデジタル歯科分野の進歩は凄まじく、1年たつと、大きく情報のアップデートがなされていて、非常に刺激的な時間を過ごせます。懇親会でも、久しぶりにリアルで多くの仲間と出会え、また、新しい出会いもあり、頂いた人脈を生かして、医院運営にもフィードバックしてまいりたいと思います。
今週は、韓国に海外研修に参りました。
最後に海外に出たのは、2019年秋にシンガポールに参って以来ですので、実に3年ぶりになります。まず、近頃世界的にシャアを伸ばしているイントラオーラルスキャナ(iOS)についての研修を受けました。iOSは、歯の情報をスキャンして、デジタルデータを作る器械ですが、これを使用して詰め物やかぶせ物を作るだけでなく、最近では、矯正、診査診断、コンサルテーションなどにも使用されるようになりました。ですので、様々な用途に使用すべく、周辺のソフトウェアの充実と連携が重要となります。今回研修したiOSは、iOS自体のスキャン精度のみならず、周辺ソフトウェアとの連携も充実しており、かつ、開発スピードが非常に早く、今後期待できるものでした。
二日目は、インプラント、矯正、ホワイトニングなど、多岐にわたるデバイスの開発者であり、歯科医師である先生が、はるばるカナダよりお越しになり、情報提供をくださいました。
インプラント埋入後、できるだけ痛くなく、かつ治癒を早め、早めにかぶせ物を入れてあげたい。矯正治療中、歯の動きを出来るだけスムーズに行いたい。そのような患者さんの願いをかなえるため、先生の研究と器具について、勉強いたしました。
以上の最新情報や人間関係は、やはり一歩外に出て初めて得られるものと感じます。
また、今年も特に夏以降、学会、研究会など多くの学びの場に出てまいりました。12月は、まだ大きなイベント、日本口腔インプラント学会近畿北陸支部大会がございます。今年の研修の特徴としては、私のみならず、ドクター、衛生士、TC、管理栄養士など、様々なスタッフが学びの場に出て、発表もしてくれました。これは、理事長として、最大の喜びです。時に院外にて研修することで、自分たちの現状を見直し、新たなモチベーションにできると考えています。新型コロナウイルスの感染状況はまだまだ予断を許しませんが、許される限り、医院ぐるみで新たな情報を取り入れ、来年の治療計画に活かし、今後とも患者様に還元してまいりたいと思います。