皆さんこんにちは。小室歯科矯正歯科近鉄阿倍野ハルカス診療所理事長の小室暁です。
当院は、勤務医や、衛生士、技工士など、スタッフが積極的に学会に所属し、学会活動や、あるいは勉強会に出席することを、推奨しています。
9月、10月、11月は、例年、学会やセミナーが多い季節となります。
新型コロナウィルスの蔓延により、この2年あまり、対面のセミナーや学会活動が行われない日々が続いておりましたが、ようやくこの夏ごろから、増えて参りました。もちろん、感染防御に注意しながら、我々も、積極的に対外活動を再開していきたいと思っています。
特にこの9月は、多くのスタッフたちが、学びを求めて発表、あるいは研鑽してくれています。
まず9月11日には、臨床歯科CADCAM学会の関西東海支部例会が大阪で行われ、私が、副会長として、参加しておりました。内容は、デジタル矯正、特にインビザラインについての講義と、本年から保険治療に導入された、CADCAMインレー(レジンを使った詰め物)についての適切な歯の削り方と、セットの注意事項についての講義でした。インビザラインの講義は、インビザライン社のファカルティーメンバーである、神戸でご開業の山本昌宏先生にご登壇いただき、iTeroの使用方法と、スキャンテクニックについて、ドクターのみならず、衛生士やスタッフと連携して治療する実例を学びました。アイテロは、改めて、矯正だけでなく、カウンセリングなどにも使用できる強力なツールであることを実感し、ブラッシュアップして今後の臨床に臨みたいと思いました。また、iTeroの新機能についても、色々と説明いただき、今後の発展性を十分に感じさせる内容でした。
昼からは、学会会長の北道敏行先生を始めとする先生方によるCADCAMインレーの講義でした。CADCAMインレーは、材質が、保険用の強化レジンによってできており、これまでの金属に比べ、見た目や、アレルギー性に優れるため、今後、非常に患者様にも使用頻度が増加する治療法と思われます。しかし、これまでの金属製の詰め物を入れるときの削り方や接着方法では、詰め物が割れたり、外れたりする確率が高く、我々が、セラミックで培ってきた、治療方法を踏襲し、厳密に治療する必要があります。
しかし、矯正にせよ、CADCAMインレーにせよ、デジタル技術によって、飛躍的に治療が進歩しているわけですが、最終的には、アナログ的な、人による技術やノウハウがその治療の成否をわけるのだと、改めて心に刻される例会となりました。
同じ日には、小室さつき先生と、衛生士のOさんと、Mさんが、大阪なんばにて近畿矯正歯科研究会に参加されました。小室さつき先生は、理事として参加され、衛生士のMさんは矯正患者さんの症例発表の準備に多くかかわり、当日のスタッフセミナーの演者の一人として当院でのMFTについて、多くの聴衆の前で、見事発表をこなされました!15分ほどの発表ですが、他の医院のスタッフや、小室さつき先生と、事前準備を綿密に重ね、この日を迎えておりました。初めてとは思えないほど、堂々と話され、参加した先生方の反応も、非常に良くお褒めの言葉も、後日たくさん頂きました。理事長としては、発表は、”やはり、学ぶ事は楽しい”、と言ってくださったことが、何より嬉しく、成長を感じました。10月には日本矯正歯科学会にも参加予定です。
17日には、当院の地域連携担当歯科医師である、小室渡医師が、地域のケアマネージャーさんの、資格更新研修の講師として招かれ、講演をされました。ケアマネージャーさんは、資格更新のため、一定の研修を義務付けられているそうです。最近では、高齢者の身体のケアの中で、口腔ケアも重要視されています。ですので、このような公的な場で、具体的な啓蒙をできることは、非常に重要だと思っています。また、そのような公的な研修に、当院が講師として指名していただけるのは、非常に光栄なことだと思っています。
今週末には、いよいよ、当院が最も力を入れている、日本口腔インプラント学会に、私と、衛生士のIさん、Nさんが参加されます。この学会は、個人的には、私が医院を拝命している委員会が開催されたり、座長や、シンポジウムの企画者を仰せつかったりと、何かといつも忙しいのですが、スタッフも、共に学んでくださると言う事は、何事にも変え難く嬉しいことです。また、全国の仲間や、業者さんとコミュニケーションを取れることも、非常に楽しみにしております。
当院では、スタッフも含めて、学会活動や、セミナーなどに、積極的に参加するようにしています。とかく、日々の診療に盲殺されますと、言葉は悪いですが、”井の中の蛙”、的な形になってしまいがちだと思っています。
今後とも、診療室内だけではなく、外の世界にも目を向け、その学びを院内に還元しさらに成長する、そういった診療所であり続けたいと思っています。