こんにちは、理事長の小室暁です。3月も後半になりまして、年度末の慌ただしさと、新年度の期待が入り混じる季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて、昭和17年3月、小室歯科は、私の祖父にあたる小室史郎により設立されました。
つまり、新年度は、小室歯科設立80周年の記念すべき年になると言うことです。
小室史郎は、京都の天橋立にて生を受け、東京歯科大にて歯科を研鑽した後、大阪に移り近鉄百貨店の前身である、大鉄百貨店にて、戦前に開業したと伺っています。その百貨店は、戦災により数年で消失ししまったようですが、数年の時を経て、その場に新たに設立された近鉄百貨店に再度歯科医院を開設致しました。開設当時から、”人に喜ばれることに喜びを”、と言う言葉を社是に治療を行ってきたと伺っています。私なりにこれを解釈しますと、利他の心を持って、患者さんのみならず、共に働く仲間や業者さんや、大学などの関係機関に接し、結果的に社会に口を通して幸せを還元する、といったところになると思います。
祖父は、当初から歯がないところに、どのように入れ歯を入れてかめる様にするか、と言うことに力を注ぎ、独自の入れ歯の理論を確立させました。入れ歯を、”人工臓器”と呼び、単なる道具でなく、体の一部となるように、機能するように、作成するための理論構築に心血を注ぎました。私の母校である大阪大学の歯学部でも、長年非常勤講師を務め、後進への教育を行っていたと伺っています。
当院でもいまだに、基本的な歯科理念と、入れ歯治療に関する考え方を踏襲し、臨床や、教育に役立てています。祖父の理論は非常に難解なため、現在では現代風にアレンジをしたスライドを用いて説明し、その理論をもとに、大阪大学歯学部の先生方が論文にされている理論も交えながら、考え方を浸透させているつもりです。
詳しい歴史は、https://www.komuro-dental.com/rekishi/をご覧ください
現在では歯がないところに”人工臓器”を入れて噛めるようにする技術としては、インプラントも有効な治療法として確立されるようになってきました。また、入れ歯をデジタル技術によって、作成する方法もここ数年急速に発展してきています。私も、インプラントについても医院ぐるみで治療や研鑽を進め、また小室理論を、デジタル技術と組み合わせて、より進化した形にすべく、日々実践をしています。時代が変われど、基本的な考えと理論を進化させ、より、患者さんに安心で、安全で、効果的な治療を提供できるように研鑽していきたいと思います。
来年度も、80周年にふさわしい、進歩にチャレンジしていきたいと思います。
80周年を記念して、スタッフの友人が、記念動画を作ってくださいました。今年は折に触れこのロゴを使用していきたいと思いますので、どうぞかわいがってあげてくださいね!