本年も、学校歯科検診の季節がやってまいりました。昨日は、私立のM高校に検診に行って参りました。
学校検診は、小室歯科としては、もう何十年も続けている事業ですが、同じ学校に、毎年行っているとは言え、毎年いろいろな思いが去来します。
本年も高校3年生から1年生まで、順番に検診を行っていきましたが、学年によって、お口の傾向が違うことに、例年より印象が残りました。虫歯が多い学年、少ない学年、様々であることに気づきました。
記録係としてついてくださる先生ともいろいろお話をさせていただきましたが、現在はM高校も、生徒の採用の方針について過渡期にあり、いろいろな試行錯誤をされているようです。詳細は割愛しますが、お口の中の状態は、やはりその学生はもちろん、学校全体の取り組み、そして何よりもPTAの方々も含めての総合的な取り組みが必要であり、それが反映されると、つくづくと感じさせられます.。
私が検診を始めた20年前よりは、随分生徒のお口の中は良くなりました。しかし、まだまだ、昨年度指摘した虫歯を治療できていない生徒が多かったり、思ったほど歯列矯正に取り組んでいる生徒が少なかったりします。学校歯科医としては、何とか状況を少しでも良い方向に向けれるように何ができるか、色々と保健の先生や、他の先生方ともお話しすることもできました。
先生方とは、この学校が近々大きな改装工事に入ることや、学生の採用に関しての、ポリシーをいろいろ試行錯誤して改善している途中であることなど、歯科検診以外でも色々とためになり、夢のある話を聞かせていただきました。また、来年から、大学入試も大きく様変わりするようです。それに向けて、高校もより魅力的なものになるように様々な努力をされているようです。そのような話を聞いて、我々も何か協力できることがあったらしたいですし、歯科医院自身も、現状よりもより良くなるように、より社会の要請に応えれるような体制を整えるように常に変化しなければいけないと気を引き締めました。
若手の勤務医の先生も同行してくださいましたが、また違った視点で検診を見てくださっており、しかも、検診に参加できて非常に有意義であったと言ってくださり、それも非常に嬉しく思いました。若手の先生も、外来の診療だけでなく、歯科に関する地域活動についても目を向けてくださっているようで、非常に心強く思いました。
最後に、M高校はいつも学生さんが元気で生き生きとしている印象を受けます。それも非常に学生とフラットな立場で話そうと心がけられているように見える先生方のお気遣いあってのことだと思います。非常に頭が下がりますし、今回も無事に検診を終えられたことを感謝しています。
当院はこの時期、今後も歯科検診に出向かせていただく予定です。本年度もより精度高い検診を行い、学校や地域にフィードバックできるように努力したいと思っています。