今週の土曜日に、日本歯科CADCAM学会にて、発表を行ってきました。上の前歯が欠損している方に、インプラントをして修復したのですが、そこにe-maxという、見た目にも、強度的にも、生体とのなじみも、加工のしやすさも、非常にバランスのとれた材料を使用したことについての発表でした。歯科は、非常に材料学の進歩と密接にかかわっています。強さや、生体に使っての安全性はもちろん、自由な形に加工しやすさ、見た目など、様々な要素を考えて、それぞれの症例での使用材料の選択を行います。
しかし、なかなかすべてを満たした材料はないのが実情ですので、その治療に、まず何が一番必要とされているのか、を考えて材料の選択をしていきます。
その中で、セラミックは非常に加工が難しい材料の一つでしたが、セレックなどのCADCAMを使用することで、ずいぶんと臨床応用が簡単になってきました。
今回発表したe-maxインプラントソリューションというものは、私がこの4月にスペインやリヒテンシュタインに行って学んできたことの応用です。
今後も、いいものはどんどん応用していって、それをきちんと学会などでフィードバックできるよう、努力していきたいと思います。
来年も、1月に日本口腔インプラント学会近畿北陸支部大会での発表が控えています。頑張ります!
2014.12.07