患者さんや、日々のお話の中で、ガチャ歯、と言う言葉を時々耳にします。
この言葉は、もちろん学術用語ではありませんし、もしかしたら、大阪弁かもしれないのですが(笑)、本日はこのガチャ歯、についてと、治療法について、お話ししようと思います。
ガチャ歯とは
ガチャ歯とは、学術的に言うと歯列不正、つまり歯並びが重なっていたり、ガタガタである状態なことを言っているのだと考えています。
一般では、らんぐい歯、とも言われている状態であると考えます。
ガチャ歯は放っておくとどうなるのか?
ガチャ歯は、医院に来られるときのご要望としては、多くは見た目を直してほしいと言うことが多いです。歯が重なっているため見た目が気になり、思ったように口を開けて笑えない、就職するにあたって、この際きちんと治したい等のご要望でお越しになります。
また、ガチャ歯があると、多くの場合、歯が磨きにくく、長い目で見ると虫歯や歯周病になりやすいと言う医学的な問題もあります。ですので、お口の病気の予防、と言う観点からも直しておく必要はあると考えます。
また、長年の噛み合わせや、お口や舌の圧力によって、年々なガチャ歯がひどくなっていくケースも見受けられ、昔はきれいな歯並びだったのですが、最近気になり始めましたと言うお話もよく伺います。
治療法について
多くの場合、歯並び矯正のカウンセリングを受けていただき、コンピューターによって、歯並びを直した後のシュミレーションを見ていただきます。
歯並び矯正は、ガチャ歯の度合いにより治療法は違ってきますが、本格的な治療となると、歯の表面や、裏側にワイヤーを貼って歯列矯正をしていくことになります。しかし、軽度のガチャ歯や、できるだけ見た目を目立たないように治したい、また虫歯のリスクの多い人などは、インビザラインなどのマウスピース矯正をお勧めすることも多いです。
一般に、ワイヤーを使って矯正をした方が、ガチャ歯の程度が大きいほど確実な治療法となりますが、半面ワイヤーの部分が若干外から見えたり、その部分の歯磨きがしにくかったり、と言うデメリットがあるため、最近では、ケースによって、方法を使い分けています。
本当に軽いガチャ歯の修正や、色や形まで修正したいときは、セラミックによって、治療することができます。
最近では、このようなセラミックによる修正も、コンピューターによるシミュレーションや、実際の模型によるシミレーションを行うこともできますので、より安心して治療に取り組んでいただけるようになりました。また、当院では、セレックやセラミルなどの、高精度なセラミック治療を、院内技工士と協力して行える体制が構築され、最近ではさらに治療の精度が上がったように思っています。
また、歯並び矯正のように、治療終了までの時間がかからないため、今すぐ直したい、といったご要望には答えやすい治療かと思います。しかし、どうしても歯を削る、と言う工程が入るため、歯並び矯正以上に慎重に考えていただく必要があるかもしれません。
このように、一口にガチャ歯、と言いましてもいろいろな状態や治療法がありますので、歯医者さんと、じっくりとご相談の上決定された方が良いと思います。
当院では、歯並び矯正の専門サイト、セラミック治療の専門サイト、を運営しておりますので、そちらのほうもぜひご覧ください。