昨日、第113回歯科医師国家試験の合格発表が行われ、2107名の新たな歯科医師が誕生することとなりました。歯科医師は、この後歯科医師卒後臨床研修を、それぞれの研修施設で1年間行い、歯科医療の実際を研修していくこととなります。当院も、大阪大学、大阪歯科大学、岡山大学、徳島大学、愛知学院大学と、多くの大学の協力型研修施設となり、また、当院独自で12ヶ月プログラムを管理する、単独型施設、管理型施設にも厚生労働省から認定されております。このうち、単独型施設と管理型施設は、開業医では関西でも数件しかないものであり、当院の、教育に注力しつつ診療レベルを上げる、と言う理念に合致した、非常に力を入れている事業の1つです。
その単独型研修コースに、国家試験の発表を受けて、正式に4月から2名の先生方が参加されることが決定しました。お二人とも面接時に将来のビジョンについてしっかりとしたお考えを話してくださり、4月からの研修が非常に楽しみとなっています。また、今期研修をしている2名の研修医の先生も、いよいよまとめの時期となって参りました。例年、1年間のまとめとして、ご自身の取り組んでこられた症例の発表をしてくださるのですが、昨日も1名の先生が症例発表をして下さいました。治療としては、歯の根の治療をして、その後被せ物を入れて、他の虫歯の治療もしつつ、最後に歯のない部分にかぶせものを作るといったものでしたが、多くのボリュームの治療を、長い時間をかけて、患者さんと相談しつつ、丁寧に治療してくださったことがよくわかる素晴らしい発表でした。最近の先生方は、学生の頃からPowerPoint等を使ったパソコンによるプレゼンテーションにも慣れ親しんでおられ、非常に頼もしく思います。残りわずかですが、しっかりと研修を全うしていただきたいと思っています。
また、この4月からの研修に伴う、協力型プログラムへの参加希望の見学や、来年の4月からの研修へ向けての見学など、多くの先生方の見学や面接が行われ何かと慌ただしい月末となりそうです。
年々、当院の研修プログラムにも、認知と期待が高まっている結果かと思いますので、今後とも来年度も、より良い研修プログラムと、それ以前により良い治療を患者様に提供できるよう、ブラッシュアップしていきたいと思っております。何かと先の見通し難い現状とはなっていますけれども、当院は今できることを着々と、歩みを止めず進んでいきたいと思っております!