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2024.09.05

”口腔連携強化加算”が介護保険分野で新設されたことをご存知ですか?

こんにちは、地域連携室です!
八月が終わろうとしていますが、まだまだ暑い日が続きます。皆様、いかがお過ごしでしょうか?

当院の、地域連携の取り組みも、訪問診療を始めることにより本格的に取り組み始めて、早5年ほどが経とうとしています。最初は、外来で拝見していた患者様が、要介護状態等のため、お越しいただけなくなり、そのような患者さんの健康維持をいかに最後まで、お口の中を通して、お手伝いできるかと言うところから、細々と訪問診療を行っておりました。

外来から外に出て治療を行う中で少しずつ認知も広がり、地域のケアマネージャー様や施設様とのつながりもできて参りました。また、簡単に連携とは言うものの1人の患者様に対して様々な形の医療従事者が関わっており、それぞれの立場を尊重しながら、1つのチームとして患者さんの健康を守っていくことの難しさも感じてきました。

それでも、高齢者だけではなく、障がい者施設への訪問、管理栄養士による栄養指導、地域連携専門の事務の立ち上げなど、ゆっくりではありますが、しっかりと地域に根を張り、成長している実感を日々感じています。

地域連携を深めていく中で、我々のミッションが、”病院だけでなく、居宅で、それも地域ぐるみでケアをしてあげて欲しい”、と言う大きな国の方針に則ったものであると自信を持つことができましたし、それに伴い、医療分野、介護保険分野でも、口腔ケアに対する診療報酬上のメリットが大きく付加されてきていることを、嬉しく思っています。

今回は、その中の一つ、歯科ではなく、介護保険分野に関係することでありますが、主に居宅系サービス事業者向けに新設された「口腔連携強化加算」についてご紹介したいと思います。

介護保険分野で新設された「口腔連携強化加算」は、常日頃のサービスとして高齢者の口腔健康を維持・向上させることで誤嚥性肺炎などの全身疾患予防へとつなげる。そのために、介護現場の専門職が、必要な医療機関や歯科診療所など専門知識職と連携することに対して評価、加算されるものです。以下に概要を説明します。

目的:

高齢者が口腔の健康を保つことは、全身の健康に大きな影響を与えます。口腔ケアの充実により、誤嚥性肺炎の予防や栄養状態の改善、生活の質の向上が期待されるため、介護サービス事業者と医療機関・歯科診療所の連携を促進することで、これらの目標を達成しようとしています。

加算算定の要件:

事業所の従業者が、口腔の健康状態の評価を実施した場合において、利用者の同意を得て、歯科医療機関及び介護支援専門員に対し、当該評価の結果を状況提供した場合に、1月に1回に限り所定単位数(50単位/回)を加算する。

『口腔の健康状態の評価』とは、具体的には、
  • 口ができるか
  • 歯の汚れはあるか
  • 舌の汚れはあるか
  • 歯肉の腫れ、出血の有無
  • 奥歯でしっかりかめるか
  • むせがあるか
  • ぶくぶくうがいができるか
  • 食物のため込みがあるか

という、最大8点の簡単な問診になっています。

事業所は、利用者の口腔の健康状態に係る評価を行うに当たって、診療報酬の歯科点数表区分番号にC000に掲げる歯科訪問診療料の算定の実績がある歯科医療機関の歯科医師又は歯科医師の指示を受けた歯科衛生士が当該従業者からの相談等に対応する体制を確保し、その旨を文書等で取り決めていること。

つまり、訪問歯科を行っている歯科医療機関との文書による取り決めが取り組み開始に際して必要となっています。

対象となる介護事業所:

  • 訪問介護
  • 訪問看護
  • 訪問リハビリテーション
  • 短期入所生活介護
  • 短期入所療養介護
  • 定期巡回・随時対応型訪問介護看護

加算の効果:

この加算により、介護現場での口腔ケアがより充実し、利用者の口腔衛生や食べる、話すといったお口の機能の維持、向上が期待されます。また、歯科医療と介護サービスの連携が強化されることで、包括的なケアが提供され、利用者のQOL向上が図られるとされています。

この口腔連携強化加算に関する、具体的な加算額や算定方法や導入の詳細、連携のご相談については、ご質問ございましたら、ご遠慮なく当院にご相談下さい!

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