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2020.11.09

当院に、新しく、3Dプリンターが導入されました。

3Dプリンターの導入

当院では、すでに複数のイントラオーラルスキャナや、モデルスキャナを通して、お口や、歯の模型のデータをデジタル化することができます。そのデータを利用して、被せ物や詰め物、その他様々なものをパソコン上でデザインして、現在のデジタル歯科では、多くの場合、セラミックや、レジンの塊である、ブロックやディスクを削り出し(ミリング)して、最終物を作り出しています。

しかし、ミリングでは、非常に入り組んだ複雑な形を作成できなかったり、お口全体に及ぶような大きな造形物を作ろうと思うと、時間とコストがかかると言う悩みもありました。
3Dプリンターは、そのようなミリングの欠点を補うために、最近歯科界にも急速に導入されてきた補綴物の作成方法です。何年か前から、海外も含め、多くの情報が得ることができ、日本にも徐々に導入が始まっていましたが、機械の価格の面で、まだまだ導入を先送りをしていました。

しかし今回、昔にくらべ導入コストも手頃で、しかも精密に補綴物の作成ができると評判の3Dプリンターが販売されましたので、導入に踏み切りました。
3Dプリンターは、粉や、液状のものなど、様々な状態の材料を、紫外線や、熱を使って固めて作るものです。今回導入した3Dプリンターは、液状のレジンを、紫外線の光を当てることによって固める方式の3Dプリンターです。レーザーのように、細い光を当てるのではなく、液晶プロジェクターのようなもので、一気に光を当て固めるため、レジンを固める際の時間が大幅に短くなったようです。それでいて、精度も歯科に使うのに満足できるレベルに仕上がっています。

この3Dプリンターを利用して、今後は、お口の模型や、インプラント手術前の顎の骨の立体模型や、さらにはインプラントに使うサージカルガイドなど、様々な用途に使用していきたいと思っています。
導入時には、長い時間をかけ技工士たちにレクチャーをしてくださり、すぐに使える状態にまでセッティングが終了しました
また、診療後には、ドクター向けにも、3Dプリンターの基礎から、応用までをレクチャーしてくださり、我々の知識も大幅に深まりました。

このレクチャーでも話していただいたのですが、3Dプリンターも、我々が使用するスキャナや、設計ソフトとの細かいチューニングが必須であり、また、肝心の我々が上手にお口の中をスキャンして、設計しないと、当然良い結果は出ません。当然のことですが、いかにデジタルといえども、最終的には我々のアナログ的な知識や、技術がないといい診療はできないことを、再確認させられた1日となりました。
本年も、我々のデジタル歯科の取り組みは、大きく前進させることができたと考えております。今後ともこれらの設備や知識をフルに生かし、より良き診療を患者さんに提供できるように精進したいと思います。

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