小室歯科近鉄あべのハルカス診療所院長の小室暁です。
昨日はセレック治療のご指導をいつもいただいている、姫路の北道歯科医院に、行ってまいりました。当日、北道先生のライブセミナーがあり、そのサポートに行ってまいりました。
北道先生は、日本臨床歯科CADCAM学会関西支部長を務められ、日本のCADCAM会を引っ張っておられる先生です。
昨日は、北海道や福山、東京など、日本全国から仲間が集まられ、北道先生が歯牙を形成し、光学印象し、削り出し、セットするまでをご覧になられました。しかも、1名だけではなく2名もの患者さんの治療デモを見れる機会でしたので、非常に貴重な機会でした。
第1線の先生の治療を、もちろん受講生という立場ではなく、サポートとしてですが拝見して、使用器具、細かい手技、非常に学ぶことが多かったです。
また、サポートの立場として、受講生に色々と質問をいただくこともありました。お答えしていて、つくずく、自分の日頃の臨床を考え、レベルアップしなくてはと感じさせられました。まだまだ、自信を持って明確にお答えできないことも多かったです。日々の臨床のちょっとしたことにこだわりを持ち、改善していく、この積み重ねなんだなと改めて感じさせられました。
また、当日、3Dプリンターによる模型作成も見学することができました。通常、口腔内を直接スキャンした場合、でき上がるのは被せ物や詰め物だけで、患者さんにセットする前に、事前に模型上でチェックしたり、細かい形態修正や、セラミックの盛りたしをすることはできません。そこがネックになっており、複雑な症例では、これまで通りの印象採得を行い、それをスキャンして補綴物を作成していました。
しかし、3Dプリンターを利用して模型を作成しておくと、事前のチェックなどが行えます。これまでは、その精度やスピードに難があると考えていたのですが、最近の3Dプリンターの進歩は凄まじく、十分な精度と速さを実現していました。
当院でも、3Dプリンターを利用した模型作り、サージカルガイド作りに、さらに取り組んでいきたいと思いました。来年へ向けての宿題を頂いた思いで、姫路を後にしました。
2017.10.08