こんにちは。理事長の小室暁です。
本日は、東京にて、先進歯科画像研究会が主催の、CT認定医研修会に参加しました。この勉強会は、CTや、MRI、イントラオーラルスキャニングを通して、これまで、2次元的な診断が多かった歯科診断において、3Dによる先進的な画像診断を目的とする研究会の様です。本日はこの研究会主催するシティの勉強会検兼、CT認定医の資格をを取得するための講習会でした。
歯科用コンビームCTは、我々がインプラント治療や、日頃のデジタルを使用した被せ物の治療を行うに当たって、欠くことの出来ない技術となっています。セレックなどのスキャナーは、口や歯の表面の状態をスキャンし、デジタルデータ化します。一方、CTは、顎の骨の状態をデジタルデータ化します。現状、この2つのデジタルデータを、1度に取得出来る機器は存在しないため、現在、この2つのデータを重ね合わせ、インプラント治療や矯正治療など、様々な治療に使用されつつあります。
本日は、そのCTの特性について、学ぶ研修会でした。講義は3つのパートに分かれ、CTの基本、特性、臨床について学びました。どのようなときにCTを取るべきなのか、CTの画像のズレ誤差はどのようなときに起こり得るのか、非常に重要なテーマについて講義をいただきました。また、実際の臨床において、どのようなときにCTを使うべきなのか、あなたどのような時に従来のレントゲンのみの診断でいいのか、というテーマについてもお話頂きました。
CTは最近、機器の進歩により、大幅に被曝量も少なくなり、また画質も大幅に上がっています。しかし、一般のレントゲンに比べて、被曝量が大きい撮影方法でもあり、適切な作戦が望まれます。またCTは立体像で見える故に、どうしても歪みなく完璧な像が見えるように思えますが、実際には歪みや、金属などのアーチファクトや、患者の体動による像の揺れが存在します。そのような特性を理解して、取り扱わないと、歯科で要求される、細かい詩吟の手助けにはなりえません。
短い間に、凝縮して様々な事を学び、CTについての理解が一段と深まりました。イントラオーラルスキャンデータと、CTデータを重ね合わせる以上、両者のデータの正確性、及び適切な取り扱いについての理解は必須かと思われます。
今後とも、イントラオーラルスキャンだけでなく、CTについての理解を深めていきたいと思います。
余談ですが、研修会の帰り、新幹線の停電があったらしく、新幹線が止まってしまい、帰宅が大幅に遅れてしまいました、大変でしたが、それでも、行った甲斐があった研修会でした。
2018.03.11