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2019.03.17

IDS報告 デジタル歯科の進歩

セレック通信

3月12日から16日の間、小室歯科近鉄あべのハルカス診療所院長の小室暁が、世界最大のデンタルショーである、ドイツで行われるIDSに視察に行ってまいりました。

このデンタルショーでは、世界中から膨大な業者が集まり、各社の最新の製品を展示する、非常に魅力的な展示会となっています。特に、デジタル歯科関係では、非常に進歩が著しいため、2年に1度とは言え、毎回大きな変化が見られ、デジタル歯科の今後の方向性を知るために、非常に重要な展示会となっています。
今回視察した中で、特に大きく感じた事がいくつかあります。

これまでは、口の中の歯や歯並び情報を、イントラオーラルスキャナ、あるいは模型のスキャナにて、スキャンして使用するだけでしたが、顎の動きを取り込むことができたり、顔の写真の情報を取り込むことができたり、非常に多くの情報をデジタル化して歯の情報と合成し、それを被せ物に反映することが出来るようになったと言うことです。顎の動きがわかると、実際に食事をしたときに近い顎の動きを反映したかぶせものを作ることができますし、顔の情報が入ると、患者さんに、出来上がりを実際にイメージを見て頂き、納得していただいてから最終の被せ物に移ることができるようになります。
次に、非常にイントラオーラルスキャナの精度が上がり、かつ、いろいろな情報を見ることができるようになったことです。歯の形、色だけでなく、虫歯の有無も大まかに分かる物も発表されていました。当院が使っているセレックも、最新の機種が導入されており、非常に魅力的に映りました。

また、デジタル上で設計した被せ物や、サージカルガイド、矯正装置などを、これまでは削りだして作るしかなかったものが、最近の3Dプリンターの大きな進歩により、非常に臨床応用ができる幅が広がってきたと考えられることでした。当院も、来期は、3Dプリンターも導入し、様々なデジタル歯科の要請に対応できるようにしていきたいと思っています。

最後に、数ある出品業者の中でも、当院の導入しているセレックを提供しているデンツプライシロナ社と、セラミルを提供している、アマンギルバッハ社は、特にインパクトの大きいブースを展開しており、出店業者の中でも1、2を争う混雑となっておりました。セレックとセラミルを、開業医で同時に所有し、それを連携させて診療を行っている医院は、日本でも数件しかないと自負しております。そのような、1番発展性の高い製品を提供し続けてくださっている会社の製品を使用できていることに、誇りを感じました。
今後とも当院では、最新の情報と機器を取り入れ、それを医院ぐるみで研鑽しつつ、患者さんに治療に落とし込んでいく努力を続けたいと思っております。
IDS の報告は、メインサイトブログにも掲載しております。
どうぞご覧ください。

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