小室歯科近鉄あべのハルカス診療所は、次世代の診療体系“デジタルデンティストリー”を推進しています。
デジタルデンティストリーとは?
今、世の中では、急速な勢いで、社会のデジタル化が進んでいます。電話一つにしても、たった20年前までは、普通のガラケーのみであったのが、今や、スマートフォンの進化は目覚ましく、電話のみならず、位置情報、インターネット、情報の共有など、以前では考えられなかったことが起こっており、また、デジタル化によって、人間関係や社会のあり方まで変えようとしています。
この“デジタル化”の波は、歯科にも押し寄せており、歯科治療の方法は、以前と全く違った物になりつつあります。
これまでは、歯型を印象材(粘土のような材料)で、とった後、石膏を流し込んで、模型を作って、それを元に様々な技工物を作っていました。デジタルデンティストリーの基本は、この模型をいきなりお口の中の写真とったり(イントラオーラルスキャナー)、模型のデータをスキャンしたりして(モデルスキャナー)、要は“デジタルデータ化”することから始まります。
また、最近では、CTデータ(これもデジタルデータ)との重ね合わせ技術により、骨の中の状態と、口の表面の状態が一度に分析可能となり、インプラント治療など、より精密に行えるようになっています。
デジタル歯科には、まだまだ課題がありますが、小室歯科近鉄あべのハルカス診療所は、この“デジタルデンティストリー”を実現すべく、日々研鑽を続けており、人的、設備的にも、充実したものとなっております。
当院の小室暁院長は、ISCD(国際デジタル歯科学会)のセレック国際インストラクターの資格を取得しております。
デジタルデンティストリーのメリット
- デジタルデータにすることで、歯のデータの保存や 再利用がしやすくなります。石膏のように場所をとらず、劣化しないからです。
- デジタルデータを基にした、より精密な修復物(被せ物、詰め物など)の設計が可能です。また、数値化しやすいので、歯の大きさ、歯並びなどの分析もしやすいです。
- 従来では加工が困難であった安全性や強度、審美性に優れた新素材の利用が可能になります。これまでは、どうしても、詰め物や被せ物の修復は金属が主流でしたが、金属は見た目やアレルギー性、歯との接着の観点でどうしてもセラミック材料に劣ります。CADCAM技術により、セラミックや、ハイブリッドセラミックなどの新素材が使用できるようになりました。
- 素早く修復物を作ることができる。当院では、歯の情報をデジタル化する機械(スキャナー)と、修復物を設計するソフト、そのデータを基に修復物を削り出して作る機械(ミリングマシーン)が備えられていますので、これまでなら、二回のアポイント、一週間はかかっていたことを、一日、3時間ほどで仕上げることもケースによっては可能です。
- 術者の経験や勘に頼っていた修復物の適合性を安定的に再現するのが可能になる。
作業工程が簡略化され、ソフトの進化もあり、術者によるブレが少なくなりました。 - 環境に優しい。石膏による粉塵などが少なくなり、また金属も使わないため、環境に優しい技術といえます。
具体的なデジタルデンティストリーの技術
被せ物、詰め物
当院では、セレックシステムというCADCAMシステムを使用しています。これにより、“より安全で”、“より綺麗な詰め物、被せ物が”、“より早く”出来るようになります。
詳しくは、特設ホームページをごらんください。
インプラント
インプラントの上の被せ物を、セレックによりセラミックなどでつくれるようになったほか、サージカルガイドというインプラント手術をより正確に行う道具の製作の精度が、お口のデジタルデータとCTデータのマッチング技術により、飛躍的に向上しました。
サージカルガイドについては、こちらをごらんください。
歯列矯正
デジタルデータによって、歯並びの出来上がりをコンピュータソフト上で予測出来る時代になり、それによって、矯正でも様々な確実性の高い治療が可能になってきています。また、仕上がりの様子を患者さんにみて、確認いただきやすくなりました。
デジタルによって仕上がりを予測し、それにもとずいたマウスピースを作成して矯正します。透明なマウスピースを使うので、目立たず、歯磨きもしやすいという特徴があります。インビザラインについて詳しくは、こちらをごらん下さい。
デジタルによって仕上がりを予測し、それに基づいて、歯に付けるブラケットの位置を確定し、その通りに付けれる道具(コア)を作成します。そのため、より確実なポジションにブラケットをつけることができ、仕上がりの確実性が増します。インシグニアについては詳しくは、こちらをごらん下さい。
歯列矯正では、診断用の模型を必ず作り、歯の大きさや、歯並びを分析します。当院では模型のデジタル化を進めており、これによって、診断がより効率よくなり、また、データの長期保存が可能になります。
デジタルレントゲン、CT、口腔内写真
当院では、日々の診断に欠かせないレントゲン、CT、口腔内写真を全てデジタル化しており、サーバー上に一元管理しています。それらを、各診療台にあるパソコンで瞬時に見れるようにしています。
CTに関しては、こちらをごらん下さい。
当院のデジタルデンティストリーを支える設備
レントゲン、CT
当院は、国内でも評価の高い、モリタ社製のレントゲン、CT撮影装置を使用しています。
セレック
セレックシステムは、スキャン、設計、削り出しが一体となったシステムで、現在世界で最も洗練されたシステムと考えております。当院のデジタルデンティストリーの核となる設備です。
X5スキャナー
石膏模型の情報をデジタルスキャンする機械。大きな模型でも素早く、正確にスキャン出来ます。
インラボ20ソフト
技工士用の補綴物設計ソフト。詰め物や被せ物、インプラントの上部構造はもちろん、入れ歯も設計できる優れもののソフトです。
セラミル(ceramil)
オーストリアのアマンギルバッハ社製のシステムで、非常に精密なセラミック加工作業ができることが特徴です。
日本で導入している歯科医院は、数件しかないほどの、最新鋭のシステムです。
セレックが、口腔内スキャナを中心とする”歯医者さんより”のシステムであるのに対して、セラミルは、”技工士さんより”のより高度なデジタル作業ができるようになっています。
院内技工士がいてこそ威力を発揮するこのシステム、当院では、セレック、セラミルを高度に連携させてセラミック治療を行なっています。
インプラントシミュレーションソフト
インプラントを安全に、そしてメンテナンスしやすい被せ物の設計をするために、当院ではシンプラント、インプラントスタジオ、dentiq guide、landmark Systemなどのインプラントシミュレーションソフトによる診断、及びサージカルガイドの作成を全例に行なっております。
ジルコニアファーネス
ジルコニアという、今注目のセラミックは、非常に硬いため、柔らかい状態で一旦削り出して、その後焼き上げて完成させます。そのためのファーネス(炉)です。