セラミックを活用した被せ物での矯正

セラミックを活用した被せ物での矯正

「被せ物での矯正」は、ラミネートベニアやセラミッククラウンなどの人工の歯(補綴物)を使って、歯並びを整える方法です。
歯を動かす、いわゆる矯正と併用せずに直すこともありますし、少し歯を動かした後、最後にセラミックを併用することで、より理想に近い仕上がりを実現できることもあります。

また、セラミックを使用するので、歯をご希望の色や形にすることもできます。

セラミックを活用した被せ物での矯正と矯正歯科治療の違いについて

セラミックを活用した被せ物での矯正と矯正歯科治療の違いについて

セラミックを活用した被せ物での矯正治療(いわゆるセラミック矯正)と歯列矯正はどちらも歯並びを整え、口元を綺麗に見せることができる方法ですが、全く別物です。

セラミック矯正では、基本的に見た目の美しさ、審美性を主な目的としており、自身の歯を削ってセラミックを被せることで、軽度の歯列不正や、歯自体の色、形を綺麗にします。

一方で、歯列矯正は矯正装置を使い、根本的な歯並び改善や、健康で機能的な噛み合わせを得る上での見た目の美しさを目的としています。歯列矯正は、審美性だけではなく口内環境の健康や心身の健康にも繋がります。

被せ物での矯正の方法

セラミッククラウンを使用する方法

セラミッククラウン(被せ物)を使用した被せ物での矯正では、主に出っ歯(上顎前突)、叢生(歯が凸凹に並んだ状態)など、歯の表面を削るだけでは整えることが難しいケースで行われます。

歯全体を削り、患者さんがご希望になるセラミッククラウンを被せることで、歯並びや歯の色・形を整えます。

ラミネートベニアを使用する方法

ラミネートベニアとは、厚さ2〜3mmのセラミックのパネルを歯に貼り付けて、歯の形や色を直す方法です。被せ物に比べて、歯を削る量が少なくて済むメリットがあります。

ラミネートベニアを使用した被せ物での矯正は、すきっ歯、ねじれた歯、欠けた歯、破損した歯などに対して行われます。
歯の表面(エナメル質)を1.5mm程度削り(削らないケースもあります)、そこに薄いラミネートの板を張り付けることで、歯並びや歯の色・形を整えます。

症例紹介

42歳・女性

上前歯4本が出っ歯になっている、昔の詰め物が古くなり変色しているので綺麗にしたいとのこと。歯列矯正などの他の治療選択肢も含めご相談した結果、セラミック矯正を選択されました。
歯科医師、歯科技工士と一緒にセラミックの形や色、角度などを相談し調整しながら進めることが出来、自然で綺麗な前歯となりました。

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治療名 セラミックを活用した被せ物での矯正
治療時間・治療回数 約2か月・8回
副作用とリスク 歯並びや歯の形によっては、歯の神経を抜かなければならないことがある。
嚙み合わせや食いしばり、歯ぎしりが強すぎる方は、稀にセラミックが割れてしまう可能性があるので、破損防止のためマウスピースの使用をおすすめいたします。
料金 130,000×4本、572,000円(税込)

Q&A

セラミック矯正のデメリットは?

歯列矯正とは違い、自身の歯を削ってしまうことが一番のデメリットです。歯並び状態によっては、大きく削らなければならない際に、歯の神経を抜く治療が必要な場合もあります。

セラミックは何年もつ?

原則、生涯機能することを目標に治療させていただいています。材質の特性上、虫歯や歯周病のリスクが低いことから比較的長持ちすると言われていますが、強い衝撃が加わると割れてしまうリスクというのは避けられません。歯ぎしり食いしばりの強い方は、予防用マウスピースなどの装着をオススメしています。日常生活を送る中では数十年持つことが多く、機能性、審美性ともに半永久的とされています。

セラミック矯正の治療期間は?

歯列矯正と比べてとても短いセラミックの治療期間は、約1~2か月程度です。通院回数でいうと5回程度です。基本的な治療工程は同じですが、歯の色味や形、角度などの調整で個人差が出てきます。
患者さまと歯科医師、歯科技工士で相談しながら進めていきますので、どこまでこだわるかや、修正の回数によって変動します。

セラミックの保証などはついていますか?

当院では、セラミックの5年保証が付いており、5年以内に脱離や破損などがあった場合には、セラミック代を無料で再治療を行えます。

セラミック矯正の費用は?相場は?

セラミックの場合は、1本あたり〇円という料金携帯ですので、被せるセラミックの本数によって変わります。そしてどのセラミックで治療するかによっても異なります。
だいたい1本10~20万が相場です。

セラミックを付けた後に修正できますか?

本着してしまうと、取り外す手段としてセラミックを壊すしかないので大きな修正はできません。
基本的には仮着の期間で、色味や形などの調整を慎重に行います。
多少の形態修正や噛み合わせ調整は出来ることもありますが、基本的には仮着でご納得いただいてから、本着しますので、本着後にどうしても外してやり直したい場合には改めて実費費用お支払いいただいて再治療となります。

ラミネートベニアのデメリットは?

セラミッククラウンに比べて歯を削る量は少ないが、歯との接着面が少ない分外れやすく、強度が低いため衝撃で割れるリスクがある。矯正を目的とする場合は、適応できる症例が少ない。

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料金案内

セラミック
(種類により異なります)
99,000円~143,000円
ラミネートベニア 1本 132,000円

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