健康な歯を残したい患者さんのために
「親知らずは仕方ないけど、健康な歯はできるだけ抜きたくない」「歯を抜くのは痛そうで怖い」という患者さんは多く、自然な考えだと思います。
当院では、「健康な歯を抜きたくない」という患者さんのために、できるだけ「非抜歯での矯正」を行っています。治療開始前に、歯を抜く必要があるのかどうか、必要な件を行い、ドクターが医学的に診断し、丁寧にご説明します。また、抜歯による矯正歯科治療の場合と健康な歯を「できるだけ残すための矯正」の場合との歯並びや横顔のラインの違いなどもご説明させて頂きます。
健康な歯を「できるだけ残すための矯正」にはデメリットもありますので、治療前には十分説明させて頂きます。
矯正歯科治療で抜歯が必要な理由
矯正歯科治療では、歯並びを整えるために歯を抜くことがあります。抜歯となる歯は、主に小臼歯(前歯から4・5番目の歯)ですが、虫歯の進行している歯、神経のない歯を優先的に抜歯することもあります。どうして矯正歯科治療では抜歯するケースが多いのでしょうか?それは、歯並びの乱れの原因が「歯に比べて顎が小さい」というケースが多いためです。このようなケースでは、歯をきれいに並べるスペースを確保するために抜歯が必要となります。
健康な歯を「できるだけ残すための矯正」方法
「健康な歯を抜きたくない」「天然歯を大切に守りたい」という方のために、非抜歯での主な矯正方法をご紹介します。ただし、患者さんによってはご紹介する方法があてはまらない場合もあります。一度お口の中を診させて頂いた上で、矯正歯科担当医が適切に診断致します。
奥歯を後ろに下げてスペースを確保する
人間の歯は、親知らずを除いて全部で28本あります。このうち、大臼歯(親知らずを除いた一番奥の歯)を後ろへ下げられるスペースがある場合には、歯列全体を奥に動かして、歯並びを整えるために必要なスペースを確保します。ただし、奥歯の移動には限界があります。
歯列のアーチを広げてスペースを確保する
元々歯列のアーチが狭い方は、歯列のアーチを拡大させることで、歯並びを整えるために必要なスペースを確保します。ただし、過度に広げると後戻りの原因となることがあり、広げられる距離には限界があります。
歯科矯正用アンカースクリューを用いた健康な歯を「できるだけ残すための矯正」
他院で「抜歯せずに矯正するのは難しい」と言われた方も、お気軽に当院へご相談ください。当院の歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療なら、ご希望に沿える可能性があります。
歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療とは、矯正歯科治療用に作られたインプラントを顎の骨に埋め込み、それを支えとして歯を動かす方法です。従来の方法では難しかった歯の動きが可能となりますので、抜歯せずに歯並びの乱れや咬み合わせの悪さなどが改善できる場合があります。
難しい歯の矯正移動を助ける歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療
歯科矯正用アンカースクリューの埋入方法
歯科矯正用アンカースクリューを埋入する部位に局所麻酔を施した後、1mm程度の小さな穴を開け、そこに歯科矯正用アンカースクリューを埋め込みます。
歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療の流れ
1初診・カウンセリング
歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療の内容、治療期間、治療費などについて詳しくご説明します。ご相談だけでもお気軽にご来院ください。
2歯科矯正用アンカースクリューの植立
歯科矯正用アンカースクリューを埋入する部位に局所麻酔を施した後、そこに歯科矯正用アンカースクリューを埋め込みます。
3歯科矯正用アンカースクリューの安定
歯科矯正用アンカースクリューが安定するのを待ちます。すぐに安定する場合もありますし、少し期間を要する場合もあります。その間に歯科矯正用アンカースクリューが緩んだり、違和感があったりする時にはすぐに当院までご連絡ください。
4移動開始
歯科矯正用アンカースクリューを支えにして、ゴムやスプリングをかけて歯の移動を開始します。
5歯科矯正用アンカースクリューの除去
歯科矯正用アンカースクリュー除去の時期は患者さんによって異なります。
料金案内
基本料金
オンライン相談 | 0円 |
---|---|
相談料 | 5,500円 |
セカンドオピニオン (やむを得ない転居など以外で転院の場合) |
22,000円 |
検査・診断料 | 55,000円 |
調整料 | 5,500円 |
観察料 | 2,750円 |
2期治療(大人の矯正)
矯正歯科治療費 | <メタルブラケット> 660,000円 |
---|---|
<セラミックブラケット> 770,000円 |
|
<マルチブラケット装置> 825,000円 |
|
1期治療より移行の場合(値引きあり) | 330,000円~825,000円 |
歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療 ※歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療について、詳しくはこちらよりご覧下さい。 |
27,500円/本 |
Q&A
他院で「歯を抜かなければいけない」と言われたのですが…
一度当院までご相談ください。他院で抜歯が必要と診断された場合でも、ご相談頂ければ、健康な歯を「できるだけ残すための矯正」で治療可能なケースがあります。
当院では矯正歯科担当医が患者さんのお口の中を詳しく確認させて頂いて、適切な治療方法を提案致します。
健康な歯を抜きたくないのですが…
当院では、「健康な歯を抜きたくない」という患者さんのために、健康な歯を「できるだけ残すための矯正」を行っています。患者さんによっては適応とならない場合もありますが、歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療により、親知らず以外の歯を抜かずに矯正できる場合もあります。お気軽に当院までご相談ください。
矯正歯科治療ではどうして歯を抜かなければいけないのですか?
なぜ矯正歯科治療で抜歯が必要になるかと言うと、歯並びの乱れの原因が「歯に比べて顎が小さい」というケースが多いためです。このようなケースでは、歯をきれいに並べるスペースを確保するために抜歯が必要となります。
どんな歯並びでも健康な歯を「できるだけ残すための矯正」ができますか?
患者さんの歯並びによっては、健康な歯を「できるだけ残すための矯正」が適応とならない場合もあります。一度お口の中を診させて頂いた上で、矯正歯科担当医が適切に診断致します。
健康な歯を「できるだけ残すための矯正」は痛いですか?
矯正中に感じる痛みは、個人差があります。
ヘッドギアや輪ゴムなどを使わずに矯正したいのですが…
歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療なら、ヘッドギアや輪ゴムなどが必要な不正咬合でも改善できる場合があります。
歯を抜かずに矯正することは可能ですか?
歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療では、普通の矯正歯科治療よりも歯に強い力がかけられますので、歯を大きく移動させることができ、抜歯による矯正歯科治療でないと難しいようなケースでも、非抜歯で矯正できる可能性があります。
部分矯正は可能ですか?
歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療では矯正対象の歯だけに装置を装着させて、動かしたい歯だけを移動させることができる場合がありますので、ブリッジ補綴のための部分矯正などにも対応できる可能性があります。