ceramillシリーズは、オーストリアのコブラッハにあるAMANNGIRRBACH(アマンギルバッハ)の本社で創られている、世界最高峰のCADCAMシステムです。装置を一から自社内で開発、製造し、ノウハウを高めています。
お口の中を直接スキャンしたり、模型をスキャンして、デジタル化し、デジタル上でジルコニアをはじめとする様々な補綴物をデザインし、最終的には、Ceramill Motion2(セラミルモーション2)という加工機で削り出していきます。
作成できるセラミックの美しさ、精密さともにまさに世界最高峰というべきもので、それらを当院では、常駐の歯科技工士が作成し、セレックの口腔内スキャナーとも連動させて、高度な連携のもと、技工作業を行っています。
当院は、小室暁院長が直接オーストリアの本社で研修を受け、導入を決定いたしました。
セラミックの診療工程
アーテックスARタイプCR
アマンギルバッハは、もともと、咬合器と言って、人のお口の噛み合わせや顎の動きを写しとる機械に定評のある会社でした。小室歯科近鉄あべのハルカス診療所でも、この咬合器を導入しています。
高精度模型スキャナー:セラミルMap400
まず、お口の模型のデータをセラミルMap400という高精度スキャナーでスキャンします。
ストライプライト投影方式の全自動スキャナCeramill Map400は、高感度の3Dセンサーを搭載し、新開発の高性能スキャン方式、DNAスピード・スキャン・ストラテジーによって、今まで以上の速度で正確な高解像度スキャンを実現します。
こうして出来上がったデータを用いて、様々な用途に用いていきます。
CADデザインソフトウェア:Ceramill Mind(セラミルマインド)
お口のデジタルデータデジタルデータをもとに、様々なものを作成するソフトです。このソフトを用いて、詰め物やかぶせもの、ブリッジ、模型、マウスピースなど、様々なものを作成することができます。
また、噛み合わせや、マージン設定など非常に細かい設定が可能で、技工士さんが、これまでアナログの時代に培ってきたノウハウを、すべてデジタル上に再現することができる優れものです。
またバーチャル咬合器とものを用いると、お口の中の顎の動きを、そのままデジタル上に写し取ることができる機能も備えており、まさに、精密な履行するにうってつけのソフトとなっています。
このソフトでできるデータは、セラミルのミリングマシンだけではなく、3Dプリンターなどにも応用可能であり、当院でも今後様々な発展性を考えています。
乾湿両用5軸加工機:Ceramill Motion2(セラミルモーション2)
Ceramill Motion2は、対応できる症例が多いこと、加工できる材料の豊富さにおいて、高い完成度を誇る高水準で多機能な加工機です。
Point1: 5軸
ミリングマシンは、切削用の板を使って、いろいろな材料を削り出す機会です。その制作側が、後軸といって、様々な動きをできるために、最終的に細かく精密な制作物を作ることができます。5軸のミリングマシンは、その最高峰といえます。また、“カービングモード”という最新鋭の切削モードによって、噛み合わせの面などの複雑な形も十分再現可能になりました。
Point2: 湿式/乾式両方の加工が可能
セラミックには、ガラスセラミックのように、注水下で削った方が良い材料と、ジルコニアやレジンのように、水がない乾いた条件下で削った方が精密に削れる材料があります。このセラミルモーション2は、注水、非注水両方の削り方に対応しており、様々な材料を、適切に制作できる機械といえます。
Point3: 様々な材料に対応可能
セラミルモーション2で削れる材料には、これまでのセレックで使っていた材料はもちろん、これまでは削れなかった、高度に審美性の良いジルコニアや、グラスファーバー含有レジン、お口全体にわたるような、大きな被せ物まで削ることが出来ます。
またジルコニアも、透明性の高いものから低いもの、硬いものから、やや柔らかいものなど、様々な種類を選択することができるのも特徴です。つまり、様々な患者さんの要望に応えることができるシステムであるといえます。
小室歯科近鉄あべのハルカス診療所では
セラミックに習熟した院内技工士が5名在籍
セラミルのような、高度な技工が出来るが、複雑なシステムを使いこなすには、技工士の存在が欠かせません。当院では、CADCAM技工に習熟した技工士が5名在籍しており、セラミルの技工に携わっています。この技工士たちが、セラミックの色の選定から、形態の作成、さらに仕上げまで責任を持って対応します。
セレックイントラオーラルスキャナとの連携:
1日で、精密な被せ物や詰め物が作成可能
当院には、セレックオムニカムと言うイントラオーラルスキャナがあります。これらのイントラオーラルスキャナと連携することで、口の中のデジタルデータを迅速に採得し、そのデータを、セラミルに落とし込んで補綴物を迅速に作成することができます。段取りをすれば、1日で、セラミルによる高度な補綴物が、印象から完成まで作成することができます。
ISCD国際セレックトレーナーの存在
当院の小室暁院長は、ISCD国際セレックトレーナーであり、医院ぐるみでCADCAMデジタル技工について研鑽を積んでいます。セラミルを持っているだけでなく、高度に使いこなすには、システムの理解だけでなく、セレックとの連携、3Dプリンターの連携など、様々なCADCAM技工への理解が必要になります。当院では、日本最高峰の環境をフルに使うべく、日々研鑽をしております。