小室歯科・矯正歯科近鉄あべのハルカスタワー館診療所、矯正担当の小室さつきです。

ようやく梅雨に入りじめじめと蒸し暑い日が増えてきました。
患者さんには雨の日や暑い日もお口の健康のため小室歯科にご来院いただきありがとうございます。

6月は矯正に関する学会に３つ（！）参加してきましたのでそれぞれご報告いたします。どれもそれぞれにとても良い内容でしたのでこれからの臨床に生かしていきたいと思います。

その１

6月16日 千里ライフサイエンスセンターにて開催された第66回近畿東海矯正歯科学会大会に1日参加いたしました。

今回は私の所属するスタディグループである近畿矯正歯科研究会の元会長 山片重徳先生が大会長という事で応援かねて私も症例展示をさせていただきました。
忙しい診療の合間に衛生士の松江さんはじめスタッフさんには資料や発表準備を手伝ってもらい感謝です。この発表が少しでも若い先生方の参考になれば嬉しいです。

コメディカルセクションは大阪歯科大学の佐久間教授による『患者に信頼される接遇とは―信頼される矯正歯科クリニックを目指して―』という非常に興味あるお話でした。患者さんの治療に対する不安な気持ちにしっかりと寄り添って訴えに耳を傾け、時には根気強く励まして歯の健康を守って行けるようになりたいと思います。

特別講演はインビザラインで有名な有本博英先生と名古屋でご開業されている青木泰樹先生の素晴らしい臨床のお話、そして昭和大学特任教授 槇 宏太郎先生の招待講演：「良好な治療結果」の提供のために―アライナー矯正の目指すべき方向―，こちらは他院からのうまくいかないアライナー患者さんのリカバリーのお話など非常に勉強になりました。大阪大学時代の医局の先輩、後輩といろいろな情報交換をしたり、商社展示ブースを見て回ったり矯正歯科医として大いに学んだ1日でした。

その３

6月23日東京にて行われた日本成人矯正歯科学会に当院衛生士松江さんと参加してきました。

「包的歯科治療における矯正歯科の役割」がテーマでした。
当院では、矯正だけでなく、インプラントや、セラミック治療など、様々な専門治療を行っています。そのため歯並びを治すために矯正を希望し歯科医院に来られる患者様だけではなく、インプラントやかぶせ物などの治療前に咬み合わせを治す矯正治療をしなければいけない患者様も多くなっています。つまり、矯正だけではなく他の診療科も組み合わせて治療を行い、包括的に患者様により高度な医療サービスを提供することが多くなっているのです。
今回のテーマは、私どもがまさに患者さんの治療で説明している内容に沿ったものでしたので、参加前から非常に楽しみにしておりました。

インターディシプリナリー・マネージメントで有名な山﨑 長郎先生の学術講演を聞いたり、近畿矯正の理事としてもお世話になっている 井筒 大輔先生の「補綴前処置としての矯正治療のポイント」を学んだり、コデンタル講演では寺田先生からMFTのポイント、杉元信代先生から患者さんや親御さんとの良好なコミュニケーションについて学んだり、睡眠時無呼吸症候群の口腔内装置OAについての夫馬 吉啓先生のビデオ講演を聞いたり、ランチョンセミナーで口蓋にアンカースクリューを埋入して治した凄い難症例の見事な斉宮 康寛先生の治療に驚愕したり、と盛りだくさんの内容でした。

MFTセミナーでお世話になった甲府の今村美穂先生にばったりお目にかかったり、香川県のスーパー衛生士の山地さんと楽しくお話したり、帰りの電車ではインビザライン界で大活躍している穴沢有紗さんとそのお仲間の原田真紀さんと初めてご挨拶もしました。
沢山の学びと素敵な出会いがあり雨の中行って良かったです。

みんなそれぞれの場所で本当に患者さんの健康のために真摯に頑張ってる、私もまだまだやるべきこと、学んで行きたいことはたくさんあるなぁとしみじみ感じた1日でした。
ありがとうございました。