フッ素による虫歯予防:フッ素洗口について
フッ素には歯の質を強くする効果と、むし歯の原因菌が酸を出すのを抑えるという2つのむし歯予防の作用があります。ですから、相乗効果でむし歯ができる確率を減らし、さらには出来てしまったむし歯の進行を抑える作用があります。
フッ素を使うには、日本ではフッ素塗布、フッ素洗口、歯磨き粉へのフッ素添加が使われていますが、このページでは、フッ素洗口についてお話します。
フッ素洗口とは
フッ素洗口は比較的低濃度のフッ素水溶液を用いて、ご家庭でうがいをする方法です。WHOの勧告では全量を飲み込んでしまう可能性のある低年齢児には薦め られないとあります。フッ素洗口の応用は一概に何歳からというのではなく、それぞれのお子さんによって発達の段階がちがいますので、ご家庭で保護者の方の 監督のもとにきちんと実施されるのであれば4歳前後から始めることも可能であると思います。
フッ素洗口剤ミラノール
ミラノールにはたくさんのフッ素が含まれ、初期のむし歯を再石灰化したり、お口の中でのむし歯の酸産生(むし歯になる酸を作り出さすこと)を抑制します。フッ素洗口をするとむし歯から歯を守ることができる確率が2倍も高くなります。フッ素には歯質の強化(フルオロアパタイトの生成)、結晶の質的改善による耐酸性の向上や酸産生の抑制(抗菌作用、抗酵素作用)といった作用のあることが知られています。ミラノールの洗口液は、歯のすみずみまで素早行きくわたり、歯へのフッ素の取り込みを促すように調整されており、う蝕予防をより効果的にします。
フッ素洗口使用量のめやす
幼児 5c.c.
小学校低学年 7c.c.
小学校高学年以上 10c.c.
保管の仕方
洗口液はいたむことがありますので、冷蔵庫で保管してください。
小さなお子さんの手の届かないところに保管してください。
~ 注意 ~
- フッ素洗口剤(ミラノ-ル)はブクブクうがいができるようになってから使用してください。だいたい4才ごろからほとんどのお子様がブクブクうがいができるようになりますので、必ず上手にできることを確認してから始めてください。
- 洗口液でうがいをした後、水でゆすがないでください。
- フッ素洗口後30分は飲食できません。
- もし誤って飲み込んでしまっても、緑茶に含まれる2~3杯分のフッ素量ですので、ご心配いりません。ただし、本製品は劇薬指定薬品となっております。一度に大量に飲み込んでしまった場合、急性中毒(嘔吐、腹痛、下痢)を起こすことがあります。ご使用の際には、説明書にそって使用してください。