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小室暁医師は、大阪市の天王寺中学校の学校歯科医をしております。天王寺中学校生への歯科啓蒙活動の一環として、学校が定期的に発行する健康便りに投稿しております。その一部をご紹介いたします。
永久歯が足りない子ども10人に1人
さて、今回は、最近の子供に永久歯が足りない子がいるという話をします。
前回の投稿でも、皆さんの口を鏡でよく見ていただいて、確認して頂いたのですが、中学生は、上下顎ごとに、12本から14本の歯が生えていると思います。つまり、左右に6から7本の歯が生えています。一番後ろの7番目の歯は、中学生ぐらいで生えてきますので、皆さんの中には、まだ生えていない人もいるかもしれません。
しかし、この永久歯が生まれつき少ない子供がいることをご存知ですか。日本小児歯科学会による最新の調査結果では、1本以上の永久歯が生えてこない(先天欠如といいます)子どもが約1割いることがわかりました。
これは、全国の大学で調査されたのですが、7歳以上の子ども1万5544人のうち1568人に永久歯の先天欠如があることが分かりました。発現頻度は、最近生まれた子どもほど高いでした。出生年代別の発現率は1985年以前が9.62%、1986-1995年が10.08%、1996年以降で は10.50%と微増しています。ただしその差は0.9%未満であり、一概に増加傾向にあるとは言い切れないようです
それでは、どうしてこのようなことになるのでしょうか?永久歯の芽(歯胚)は胎児期につくられるため、母親の食生活が影響を与えているとする説、下の第二小臼歯の欠如が比較的多いため不要な歯が淘汰されつつあるとする説など、歯科医によって複数の仮説が立てられているが、正確な原因はまだ明らかになっていません。
私自身は、天中生をもう13年ほど拝見してきていますが、実際に歯の数が足りない生徒がおられます。しかし、10人に1人ほどの高頻度ではないという感触です。また、最近増えてきたなあとも思いません。
いずれにしても、世の中で起こっていることにはすべて意味があると思います。最近の子供に永久歯が足りない子が多くなっているのなら、どうしてなのか、理由を知りたいものですね。
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